本記事は1月20日付フィスコ企業調査レポート(ケンコーマヨネーズ)を転載したものです。
執筆 客員アナリスト 佐藤 譲

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生活スタイルの変化に応じたサラダ・総菜関連で増収増益キープ

 サラダ・総菜類、マヨネーズ・ドレッシング類、タマゴ加工品等の製造販売を手掛けている。業務用に強く、ロングライフサラダで業界シェア40%、サンドウィッチ用やパン用タマゴサラダで56%とそれぞれトップ、マヨネーズ・ドレッシング類も14.9%とキユーピー<2809>に続いて2位に位置する。

 2015年3月の第2四半期累計の連結業績は、タマゴ加工品や総菜関連などの需要が順調に拡大し、売上高こそ前年同期比3.9%増と増収基調が続いたものの、鶏卵相場の高騰や新工場立ち上げ時の一時的な負担増が影響して、経常利益が同18.7%減となった。

 2015年3月期通期の業績は、売上高が前期比4.7%増の60,000百万円、経常利益が同19.5%増の2,700百万円と2期ぶりの増益に転じる見通し。前下期から段階的に実施してきたマヨネーズやタマゴ加工品などの価格改定効果や増収効果に加えて、食用油の仕入価格低下などが増益要因となる。

 海外事業については、持分法適用関連会社として中国、インドネシアで事業展開しており、2016年3月期での黒字化を見込んでいる。また、国内ではBtoC事業となるサラダカフェ店舗の出店要請が首都圏を中心に増加しており、今後は年間数店舗ペースで店舗数を増やしていく計画としており、ブランド価値を高める戦略としている。そのほか、機能性商品の開発強化やカット野菜事業など更なる成長に向けた取り組みも進めている。

 高齢化社会の進展や単身者世帯の増加、女性の社会進出など生活スタイルが変化するなかで、同社は顧客ニーズに対応した商品を拡充していくことで、今後も安定成長を続けていくものと予想される。なお、株主還元策としては連結配当性向で20%以上を目安に安定配当成長を目指していくほか、株主優待として自社製品の贈呈を行っている。

Check Point

●2QはCVS向けへのタマゴ加工品を中心とした採用増により増収なるも原材料価格上昇で減益に
●通期は期初計画を据え置き増収増益を見込む
●配当性向20%以上を目安に、業績回復で2円増配予定

会社概要

業務用を主体とした調味料・加工食品事業が売上高の8割を占める

(1)事業内容

 同社は主に業務用のサラダ・総菜類、マヨネーズ・ドレッシング類やタマゴ加工品などを製造販売する食品メーカーで、子会社で日配品の総菜類の製造販売、及び店舗事業などを行っている。

 事業セグメントとしては、調味料・加工食品事業(サラダ・総菜類、マヨネーズ・ドレッシング類、タマゴ加工品他)、総菜関連事業等(日配品の総菜・サラダ類)、その他(店舗事業及び海外事業)の3セグメントに区分されており、2015年3月期の第2四半期累計の売上構成比としては、調味料・加工食品事業が83.0%、総菜関連事業等が15.1%、その他事業が1.9%の構成となっている。調味料・加工食品の内訳としては、サラダ・総菜類が44.5%マヨネーズ・ドレッシング類が27.8%、タマゴ加工品が26.0%、その他が1.7%となっており、ここ数年の傾向としてはタマゴ加工品の構成品が緩やかに上昇してきている。これは、コンビニエンスストア(以下、CVS)向けを中心とした中食市場の拡大により、弁当やパン、サンドウィッチ向けなどの需要が拡大していることが背景となっている。