連載第1回

 機会があって、米国の母校を訪ねました。手に取った1冊の学内誌「2017年クラス」。2017年卒業予定の大学生が紹介されているアルバムです。東洋系の顔が目につきますが、名前を見ると、ほとんど中国人か韓国人です。

実は、今が留学のチャンス

最も費用のかかる留学先はオーストラリア、調査

米ミシガン大学の卒業式で角帽を投げる卒業生〔AFPBB News

 国別の紹介を見ると、なんと、日本人は学年1700人中わずか1人。目を疑いました。これが、うわさに聞いていた日本人の海外留学生減少の実態ということなのでしょうか。

 ほかの大学も事情は同じです。米国全体で見ても、日本人留学生はピークの半分以下。もはや、キャンパスに日本人の存在感はありません。

 ショックでした。留学生が少なくっていることは聞いていましたが、ここまで少ないとは・・・。

 ただ、これはチャンス到来とも言えます。米国の大学は多様性を求め日本人を歓迎しています。テストで足切り点をクリアして、魅力あるエッセイを提示できれば、合格できる可能性はとても高い。応募人数が多過ぎて能力があろうと落とされてしまう中国人とは大違いです。

 また、日本に不足しているのは国際的な人材です。大学からも世の中からも望まれていることが起きていないのだから、行動さえ起こせば、実現する可能性が高く、メリットは大きいのです。

 日本の先行きには厳しいものがあります。行動を起こさなかったときのペナルティは大きい。もし自分が今、若者だったら、とても日本の教育制度やレガシー企業に身を任せようとは思えません。

20歳半ばまでに国際力の土台を作った人が勝ち残る

 日本の人口動態は想像を絶します。今の子供が壮年期を迎える2050年には、生産年齢人口(20~64歳)4割弱減少、65歳以上が4割を占めます。

 日本の内需が減少することは明らかで、小さくなるパイを奪い合うローカル人材と、成長していく世界経済で活躍できるグローバル人材では、とてつもなく大きな差が生まれます。