(2015年1月26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

ギリシャ総選挙、反緊縮の急進左派連合が歴史的勝利

1月25日、ギリシャの首都アテネの選挙集会で、集まった支持者らに向け手を挙げる急進左派連合(SYRIZA)のアレクシス・ツィプラス党首〔AFPBB News

 ギリシャで左派政党が圧勝し、欧州の同盟国に大きな不安を抱かせる。その党首は、ギリシャ国民は「過去か未来か、進展か後退か、依存か国家独立か」という選択を迫られていると語る――。

 この声の主は、日曜のギリシャ総選挙で勝利を収めた急進左派連合(SYRIZA)のアレクシス・ツィプラス党首だろうか? そのようにも聞こえる。

 だが実は、発言の主はギリシャ元首相で全ギリシャ社会主義運動(PASOK)党首だった故アンドレアス・パパンドレウ氏*1だ。

1980年代のパパンドレウ政権との類似と相違

 1981年10月の総選挙でのパパンドレウ氏の勝利は、ギリシャの政治を根底から覆した。また、欧州諸国の政府の間でギリシャの信頼性に対する不透明感を生んだ。SYRIZAの勝利も、まさにそうした不確実性を生むだろう。

 パパンドレウ氏は1980年代を通してギリシャを統治した。同氏が権力を行使し、欧米との関係に対処したやり方は、政権の座に就いた場合のツィプラス氏の振る舞いについて洞察を与えてくれる。だが、当時と現在のギリシャを取り巻く状況の違いは、類似点と同じくらい重大だ。

 ツィプラス氏は公的債務の総額が国内総生産(GDP)比175%に達している国を運営することになる。

 今後数週間から数カ月間にわたり、ギリシャ政府の財政と銀行システムの安定性は外国の債権者、つまり、2010年以降ギリシャを破綻から守ってきた欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)に大きく依存する。

*1=2009~11年にギリシャ首相を務めたヨルゴス・パパンドレウ氏の父親。その父親もギリシャ首相を務めた