(英エコノミスト誌 2015年1月10日号)

アフリカの成長はコモディティー以外のものが原動力になっている。

 何十年もの間、コモディティー(商品)価格はアフリカの経済成長を形作ってきた。アフリカ大陸は、地球の鉱物埋蔵量の3分の1、原油の10分の1を擁し、ダイヤモンドの3分の2を生産している。

 そのため、天然資源や輸出用作物の価格が高い時には総じて成長が順調で、価格が下落した時には大陸の経済も落ち込んだことは、さほど不思議ではない(図1参照)。

 アフリカは過去10年間、統治の改善や経済改革もあって活気づき、世界で最も急成長を遂げた大陸の1つに数えられた。年間平均の成長率は5%を超えていた。コモディティー価格も高かった。

 過去の景気サイクルでは、鉱物や原油、その他のコモディティーの価格が下落した時は、アフリカの経済も大きく落ち込んだ。

繰り返されてきたパターン

 1998~99年に原油価格が下落した時は、ナイジェリアの通貨ナイラの価値が80%失われた。アフリカ諸国の通貨は、2009年のコモディティー市場の混乱期にも下落した。

 昨年以降、原油価格は50%下落しており、銅や鉄鉱石など多くの金属も急落している。コモディティー価格が大幅に下落していることから、お決まりのパターンが繰り返されるのだろうか?

 一部の国では、コモディティー価格の大幅な下落が通貨の下落につながった。少なくとも10カ国の通貨は、2014年に10%以上下落した。だが、壊滅的な下落はほとんど見られない。この事実は、投資家がコモディティー価格の下落を命取りと見なしていないことを示している。

 2014年は、ガーナの通貨セディがアフリカで最も成績不振の通貨となり、対ドルで26%下落した。だが、セディが下落したのは、投資家がコモディティー価格下落の影響を心配したからではない。