(英エコノミスト誌 2015年1月2日号)

2015年の予想は2014年の予想と驚くほどよく似ている。

 今から10年前に一握りのエコノミストが2015年初めの米国の主要指標を密かに教えられたと想像してみてほしい。彼らは直近の四半期に国内総生産(GDP)が年率換算で5%拡大し、失業率は5.8%で低下傾向にあり、インフレ率(消費者物価の総合指数)が1.3%だと知らされた。

 では、このエコノミストたちは現在の短期金利がどれくらいの水準だと予測したろうか? もしかしたら3%だろうか? それとも4%か?

市場の見通しを左右する超低金利の行方

 0%~0.25%という実際の金利水準を予測したエコノミストは1人もいなかったと考えてまず間違いないだろう。こうした低金利は2015年の市場見通しを理解するうえで極めて重要だ。

 米連邦準備理事会(FRB)が金利をこれほど低位に維持してきたのは、早計な政策引き締めが2007~08年の金融危機の傷がまだ癒えていない経済に打撃を与えかねないことを恐れているためだ。

 もしかしたら2015年には最初の利上げが行われるかもしれないが、インフレ高進がない限り(それを予測する人はほとんどいない)、FRBは極めて慎重に事を運ぶだろう。その他地域については、欧州中央銀行(ECB)や日銀が向こう12カ月間で政策を引き締める可能性は極めて低いように思われる。

 この背景は、投資家が楽観的なムードで新年に入った理由を説明する一助になる。

 投資会社協会(AIC)が英国の資産運用会社を対象に行った調査では、91%が2015年に株式市場が上昇すると予想していることが分かった。

 バンクオブアメリカ・メリルリンチがグローバルな資産運用会社を対象に実施した調査では、差し引きで6割の投資家が向こう1年で世界経済が拡大すると見ていることが分かった。

 投資家は2014年初めもかなり楽観的だった。強気筋は結局、米国の株式市場については――数回危うい場面があった後――正しかったが、新興国については違った(図参照)。