スパークリングワインとシャンパンは何が違うのか?

フルーツとのマリアージュでスパークリングワインをもっと楽しく!

2015.01.14(Wed) JBpress
筆者プロフィール&コラム概要

 ベソを口に含むと、フレッシュな果実味が口いっぱいに広がる。というのも、ベソは、カヴァの生産地としては大変珍しいバレンシア州のレケーナという地域で生産されているのだが、この地域は、昼夜の寒暖の差が激しく、新鮮で豊かなアロマを持つブドウが収穫されるからだそうだ。

 最後の「アスティ」は100%モスカート・ビアンコ(マスカット)種のブドウを原料としている。グラスを手にした瞬間から華やかな香りがふわっと漂う甘口タイプで、口に含むとふくよかなマスカット味が広がる。まるでフレッシュジュースのようにスッーと飲めて、女子会向きかもしれない。

スパークリングワインにフルーツを浮かべて

 応用編は、スパークリングとフルーツのマリアージュ(組み合わせ)だ。「イタリアではアスティとイチゴの組み合わせは、いわゆる“テッパン”として知られ、家庭でも簡単に作れるおしゃれな飲み物として定着しています」と井谷さん。シャンパンゴールドのシュワシュワの中に真っ赤なイチゴが浮かぶだけで、いっきに場の雰囲気が盛り上がる。最後にアスティをまとったイチゴを頬張ると、口の中にはマスカットの香りとイチゴの甘酸っぱさが溶け合って新しい味覚が広がる。

フルーツとのマリアージュで、スパークリングワインの楽しみ方が広がる

 一方、ベソにはカットしたオレンジを浮かべる。日本酒の肴としてその土地の特産物を合わせるように、ワインもその土地の名産と相性が良いと言われる。ベソが生産されているバレンシア州は言わずとしれたオレンジの一大生産地であり、オレンジとの組み合わせが抜群だ。

 ほのかな甘みのあるベソに、柑橘の酸味が加わると、不思議に引き締まった味わいになる。

 こうしたフルーツとスパークリングワインの相性の良さを応用して、色とりどりのカットフルーツをスパークリングワインで割れば、大人のフルーツポンチ(パンチボウル)に。さらに、イタリアではケーキなど生クリームに合わせてアスティを楽しむ人が多いそうだ。

 参加者から「今日のスパークリングワインはだいたいおいくらぐらいですか?」との質問に、井谷さんが「いずれも750ミリリットル瓶で1500円前後ぐらい。上手に探せば1000円ちょっとで買えるかもしれません」と答えると、「あら、意外と安いのね!」と驚きの声が上がった。そう、大奮発しなくても、ちょっとした「家飲み」にもスパークリングは比較的、簡単に取り入れられるのだ。

 「日本では、スパークリングは乾杯の酒というイメージが強いと思いますが、今日のセミナーに参加された方は乾杯だけでなく、デザートにも是非、スパークリングワインを開けてみて下さい。ホームパーティなどでも、おしゃれおもてなしとしてお客さまにきっと喜んで頂けるはず。スパークリングワインの70%は辛口です。発泡性もあり、口の中をさっぱりとリフレッシュさせる効果もあるので、基本的にはどんな料理にも合います。最近では、コース料理全てにスパークリングワインを合わせる趣向のレストランも出てくるなど、スパークリングの可能性はまだまだ広がります」と井谷さんはセミナーを締めくくった。

 2月にはバレンタインデーも控えている。バレンタインの食卓に、真っ赤なイチゴをハートに見立てて、イチゴのアスティを添えるのも楽しいかもしれない。
 

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