(2014年12月31日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 2014年もいよいよ終わりを迎えた。そこで本紙(フィナンシャル・タイムズ)は今年も当たり障りのない占いをお届けしようと思う。

 例年通り、本紙執筆陣を何人か集め、部屋の明かりを落とし、水晶玉のほこりを払い、英国の総選挙からウエアラブル・テクノロジーの見通しに至るさまざまなテーマについて、今後12カ月間に起こりそうなことを予測してもらった。

 当然ながら、これは危険を伴う仕事だ。昨年の大予測には、今となっては話題にしたくない予想もいくつか含まれている。

 例えば、クリス・ジャイルズはイングランド銀行が2014年に政策金利を引き上げると見込んでいたし、サイモン・クーパーは、サッカー・ワールドカップ(W杯)でブラジルが優勝すると予想していた。クライブ・クックソンは、ヴァージン・ギャラクティックが史上初の民間宇宙旅行を年内に成功させると書いていた。

 一方、拍手を送るべき予測もあった。ビクター・マレットは、インドの総選挙でナレンドラ・モディ氏が勝利を収めると明言していたし、ジョナサン・フォードは、スコットランドの住民投票で独立反対派が勝利すると論じていた(確かに、投票日の直前にはあわやと思われる場面もあったが)。

 ギデオン・ラックマンは、5月の欧州議会選挙でフランスの国民戦線(FN)と英国独立党(UKIP)がともに勝つと予測していた。

 もちろん、このような予測では、与えられた問題に正解を出すことだけがすべてではない。予測の腕前の大半は、まず適切な問いを立てることで発揮される。本紙は昨年、ウラジーミル・プーチン大統領はウクライナを侵略するか、ISISなる怪しげな集団が中東の戦略的脅威になるか、キューバが対話の扉を開くかといった問いに思いが及ばなかった。

 今年もそうなると見て間違いないだろう。国際ニュースの現場では、世界の誰もが――今のところはまだ――想像し得ない出来事が起こるものなのだ。

(James Blitz)

■英国では次の総選挙の後、挙国一致内閣が生まれるのか?

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英ロンドン中心部にある英国議会議事堂〔AFPBB News

 答えはイエスだ。前回2010年の総選挙では、1945年以降では初となる連立内閣が誕生した。

 5月に行われる次の選挙ではさらに一歩踏み込み、労働党と保守党が連立を組むという1930年代の「挙国一致」内閣が再度作られることになるだろう。

 1931年の時と同様に、これは進んでそうするのではなく、そうせざるを得ないとの判断によるものだ。