(2014年12月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

上海で中露首脳会談、合同軍事演習も 天然ガス交渉は妥結せず

中国の習近平国家主席とロシアのウラジーミル・プーチン大統領はタフガイ指導者の代表格〔AFPBB News

 習近平国家主席は、毛沢東以来最も力のある中国の指導者になりつつある。ウラジーミル・プーチン大統領はロシアの隣国に侵攻した。

 エジプトでは、アブデル・ファタフ・アル・シシ氏が国軍総司令官の地位を捨て、陸軍元帥になることを選んだ。

 トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン氏は、ルイ14世を見劣りさせるような大統領宮殿の主だ。我々は剛腕政治家の年を生きてきた。

 現在、地政学的な環境を形成しているタフガイ指導者のラインアップの中には、正真正銘の民主主義者が権威主義者と肩を並べる。適切に選出されたにもかかわらず、エルドアン氏は多数派支配主義に傾いているが、ナレンドラ・モディ首相と安倍晋三首相はインドと日本のリベラルな憲法秩序を壊す意思は示していない。

剛腕政治家に共通する国家間関係へのアプローチと国家主権への愛着

 彼らを結びつける糸はむしろ、国家間関係に対するアプローチと、20世紀後半よりも19世紀に深く根ざす国家主権への愛着だ。

 このようなリストにイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相を加える人もいるだろう。多くの相違点にもかかわらず、ネタニヤフ氏は生気のない欧州のリベラル派よりはプーチン氏と一緒にいた方がくつろいでいるように見える。

 ソビエト共産主義の崩壊は、リベラルな国際主義的秩序の到来を告げたはずだった。ロシアは西側諸国のパートナーとして繁栄し、中国は責任あるステークホルダーとして台頭する。新興大国はルールが相互利益の源であることを理解する――。

 最も楽観的な国際主義者たちは欧州のことを、多国間主義と共同主権のポストモダンの未来のひな形と見なした。

 全般的に見て――こうした大雑把な判断には例外があるが――、剛腕政治家は自然な道理として協調より競争を好む。彼らは国際主義者ではなく国家主義者だ。また、中国とロシアの場合、臆面もない修正主義者でもある。