本記事はマネックス証券の米国株 MARKET PICK UP/中国株 MARKET PICK UPを転載したものです。本資料のご利用については、必ず記事末の「ご留意いただきたい事項」をお読みください。当該情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。

先週の中国株式市場
―香港株、続落 HSBC中国製造業PMIが悪化もFOMCの政策決定が好感―


<先週の概況>

先週の中国株式市場は高安まちまちでした。ハンセン指数は前週比約0.6%下落し、2万3, 116ポイントで引けました。一方、上海総合指数は週間で大幅上昇し、3,108ポイントとなっています。

先週のハンセン指数は、冴えないHSBC中国製造業PMIを背景に売られましたが、週後半に米国のFOMCの政策決定が無事に通過したことが好感され、大幅に買い戻され、一時割り込んだ2万3,000ポイントを回復しました。


中国株式市場バリュエーション




業種別リターン



香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

原油安が一服したことで、中国海洋石油(CNOOC)、中国石油天然気(ペトロチャイナ)といったエネルギー株が反発しました。また、騰訊(テンセント)がソニー・ミュージックと連携し、「QQ音楽」プラットホームを通じて無料及び課金配信されることが好感され、週間で約2%上昇しました。

<下落>

一方、中国当局によるカジノ資金の追跡強化報道で銀河娯楽集団(ギャラクシーエンターテインメント)と金沙中国(サンズ・チャイナ)のマカオのカジノ株が大幅に売られました。また、中国海外発展(チャイナ オーバーシーズ ランド インベストメント)や華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド)などの不動産関連株も軟調な推移となりました。

先週発表された主な経済指標

12月16日 HSBC中国製造業PMI 12月 49.5 市場予想 49.8 前月 50.0

12月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.5と、市場予想の49.8を下回り、前月の50.0から小幅に悪化しました。

内訳をみると、新規受注(51.3→49.6)や輸入価格(45→41.8)、生産価格(46.8→44.5)は下落した一方、雇用(48.7→48.9)や海外新規受注(50.5→51.7)などの価格指数は上昇しました。



今後発表される主な経済指標

特に重要な経済指標発表はありません。

マーケットビュー
―ハンセン指数、米国FOMC通過を背景にクリスマスを迎えて反発か―

先週のハンセン指数は大幅に下落してから持ち直す展開でV字型の回復をみせましたが、週間では0.6%の下落となりました。週前半には欧米株安の流れに加え、12月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が49.5と7カ月ぶりに景況判断の境目となる50を下回ったことも投資家心理を冷やしました。ハンセン指数は月曜日から水曜日にかけて約660ポイント下落しました。ただ、10月の安値が意識されるなか米国のFOMC(米連邦公開市場委員)の声明が好感されたことでハンセン指数は反発し、割り込んだ2万3,000ポイントの節目を回復して取引を終えています。

今週のハンセン指数は調整一巡感が出るなか先週後半の勢いを維持し戻りを試す展開が予想されます。サービス業の高い伸びから香港の第3四半期のGDPが2.7%増となり足元の経済の堅調さが確認されたことが相場の支援材料になるでしょう。目先は200日移動平均線(19日現在で2万3,378ポイント)を回復するかどうかがポイントで、この水準を抜けてくると調整一巡感が一段と強まりそうです。なお、今週後半にはクリスマスのため、香港の株式市場は12月24日午後、25日及び26日(水曜日午後から金曜日まで)に休場となります。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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