経営力がまぶしい日本の市町村50選(34)

 埼玉県戸田市は、荒川を境に東京と隣接し、東京外郭環状道路、首都高速、国道17号、大宮バイパス等により東京への物流拠点として倉庫や配送センターが多数集まってている。

 さらには埼京線や武蔵野線が開通したことで交通の利便性が増し、住宅建設が進み日本有数の人口急増都市となっている(2000年約10.8万人→2014年11月現在13.1万人)。

財政力、経営革新力、サステナビリティが評価される戸田市

 1954年に開場した戸田競艇場は、関東ナンバーワンの売上と利用客数を誇り、2013年までの10年間で合計78億5000万円が市の歳入として計上されている。さらには1983年度以降、市税の増加により普通交付税が不交付で、県内で最も財政力の高い市でもある。

戸田ボート場(ウィキペディアより)

 この潤沢な資金で、住宅エリアと産業エリアの混在を解消するための区画整理事業を推進したことで、子育て世代の流入にもつながった。

 それ以外にも障害者福祉施設やスポーツセンター、こどもの国、勤労青少年施設、男女参画センター、自然学習センターなど多岐にわたる立派なハードが備わり、ダイバーシティ豊かな町でもある。

 また、2013年度に日本経済新聞社が全国812市区を対象に実施した、行政運営の革新度合いを探る「経営革新度調査」で戸田市は全国8位(県内1位)であった。

 同調査では、行政運営を以下の4つの要素(=評価軸)で評価する。

(1)情報公開など行政運営の透明性を測定する「透明度」

(2)行政評価や業務のアウトソーシング(外部委託)、職員提案制度などの実施状況をみる「効率化・活性化度」

(3)市民が地域づくりに参画できる体制を探る「市民参加度」

(4)窓口・公共施設サービスの利便性を測る「利便度」

 2013年度は2011年度の11位から3ランクアップしたが、主に市民参加度の改善が寄与したのではなかろうか。

 さらには、2011年度に同じく日本経済新聞社が全国の809市区を対象に実施した、経済発展と環境保全を両立させたサステナブル(持続可能な)都市ランキングでも戸田市は全国10位(県内1位)であった。

 こちらの調査は「環境保全度」「経済豊かさ度」「社会安定度」の3つの側面から都市のサステナブル度を測るものであり、この2つの調査から、戸田市は経営革新、サステナビリティともに全国でも有数の市であることがわかる。