今週の第1位は湯之上隆さんの「運はコントロールできる? ビッグデータが明らかにした「できる人」の秘密」だった。この世の中に運が悪い人、運が良い人は間違いなく存在する。その差はいったいどこから生じるのか。

運の良いひとと悪い人はどこで決まる?

今週のランキング
順位 タイトル
1 運はコントロールできる? ビッグデータが明らかにした「できる人」の秘密
2 中国の不動産会社社員は生活できずに転職、叩き売りでも買い手つかず
3 「黒田バズーカ2」で円安不況が悪化する
4 今なぜ? 韓国政界で「憲法改正」論議
5 韓国一の高校、ハーバード大学へ進み美容師になる!
6 コールセンター業界に忍び寄る「電話離れ」という危機
7 「転落者」「軍国主義復活」「ブラック企業」・・・、思考停止がもたらすレッテル貼り
8 まんまと北朝鮮の宣伝材料にされた平壌訪問団
9 本当はテストよりも大切、「なぞなぞ」を受け付けない子どもたち
10 「昭和の給食」に見る日本の初等教育の良さと課題
11 日本の知られざる「大麻特区」、遠く険しい大量生産への道
12 亀裂が見え始めたBRICS
13 台湾と香港:だから言っただろう
14 国道6号線が再開通した被災地に起きた劇的変化
15 団塊世代の地方移住が日本を救う
16 日本からユーロ圏への警告
17 東南アジアへの投資:日本マネーが大量流入
18 北朝鮮が開発する新型潜水艦の脅威
19 中銀がまだ力を行使できることを示した日銀
20 需要が急拡大しているロシア製ヘリコプター

 日立製作所中央研究所で主管研究長を務める矢野和男氏がビッグデータの解析からその秘密を解き明かしたという。

 成功した経営者はほとんどの場合、自分の実力を認めたうえで「運が良かったのです」と答えるものだ。

 そういう経営者を長年取材し続つけていると、運が良い人の「人生の方程式」がおぼろげながら見えてくる気がするのだが、それがビッグデータの解析で論理的に明かされるとすれば面白い。

 さて、2位は中国のバブル経済崩壊についての記事「中国の不動産会社社員は生活できずに転職、叩き売りでも買い手つかず」だった。

 中国が不動産バブルの崩壊に直面しているのは世界の常識となっているが、その実態はどうなのか。

 日本のバブル崩壊と重ねながら読むと大変興味深い内容となっている。

 4位と5位は韓国に関する記事が占めた。玉置直司さんの「今なぜ? 韓国政界で「憲法改正」論議」とアン・ヨンヒさんの「韓国一の高校、ハーバード大学へ進み美容師になる!」である。

 どちらも、韓国という国の特徴がよく出た記事として面白く読める。

 7位は少し毛色の変わった記事が入った。「「転落者」「軍国主義復活」「ブラック企業」・・・、思考停止がもたらすレッテル貼り」。

 ブラック企業という言葉が独り歩きしているが、実はこのようなレッテルを張るのはいかがなものかと思っていた。

 なぜなら、デフレ下でかつ日本の制度の下で最も効率的に経営をすれば、そのような形となるからである。

 それを一方的に企業のせいにするのはやり過ぎである。日本という国を本当に良くしたいならば、人や企業を責めるだけでなく、自分たちの責任もしっかり把握しておく必要がある。