(2014年9月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

米グーグル、超高速の量子コンピューターチップ開発に着手

グーグルはこの先何年もEUの規制に苦しめられることになる〔AFPBB News

 米国のハイテク企業グーグルは全盛期のマイクロソフトをも上回る規模の反トラスト法違反問題を引き起こしている可能性がある――。欧州連合(EU)の競争政策担当者はこう明言し、規制当局は今後10年間、同社と争うことになるとの見通しを示した。

 近く退任するホアキン・アルムニア欧州委員会副委員長(競争政策担当)は、過去4年間行ってきたグーグルへの正式な調査について、かつて米マイクロソフトに20億ユーロ以上の罰金を科した時のような10年以上に及ぶ壮大な戦いの始まりにすぎないと語った。

 グーグルに甘すぎると批判されたこともあるアルムニア氏が厳しい見通しを示したことで、欧州、とりわけドイツでグーグルに対する政治家の見方が決定的に変わり、同社に多大なコストをもたらす恐れが出てきたことが浮き彫りになった。

「かつてのマイクロソフトより問題が多い」

 11月の退任を前に欧州議会での最後の証言に臨んだアルムニア氏は、検索結果を自社に有利な形に調整しているとの疑いが浮上しているとグーグルに警告を発し、同社のモバイル端末OS(基本ソフト)「アンドロイド」について新たな調査を始める可能性を示唆した。

 「マイクロソフトは16年にわたり調査を受けた。グーグルがこれまでに受けた調査の4倍に相当する長さだが、当時のマイクロソフトよりもグーグルの方が問題が多い」とアルムニア氏は述べた。

 「この(5年間の)任期中、我々はグーグルについて議論を続けることになる・・・そして次の任期には、諸君の同僚が議論を続けることになるだろう」

 マイクロソフトは1990年代の後半以降、パソコンOS「ウィンドウズ」の支配的な地位を濫用し、拘束力のある和解の取り決めも守らなかったとの理由でたびたび罰金を科されてきた。グーグルはEUの調査対象になっているだけで、正式に告発されたわけではなく罰金も科されていない。

 グーグルについてはこれまでに20件の苦情が申し立てられており、その中にはマイクロソフトによる激しい批判もある。反トラスト法違反の事案に正式な苦情がこれほど多く寄せられた例はない。グーグルは「懸念が解消されるように欧州委員会への協力を続けている」と述べている。

 アルムニア氏がマイクロソフトを引き合いに出したのは、グーグルを告発せずに和解を目指し、その後グーグルからの3度の正式提案を拒否した自分自身の決断を擁護するためだった。この一連の対応は、EUの反トラスト法の執行では前例のないことだった。