本記事はマネックス証券の米国株 MARKET PICK UP/中国株 MARKET PICK UPを転載したものです。本資料のご利用については、必ず記事末の「ご留意いただきたい事項」をお読みください。当該情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。

先週の中国株式市場
―ハンセン指数、様子見ムードが強まり、売り一巡後反発―


<先週の概況>

先週の中国株式市場は下落しました。ハンセン指数は前週比1.18%下落し、2万4,306.16ポイントで引けました。また、上海総合指数は小幅ながら下落し、週間ベースで2.5ポイント安の2,329.45ポイントとなっています。

ハンセン指数は、先週米国のFOMC決定を控えていたことや、スコットランドの独立の懸念で軟調な推移が続きました。今週は中国国内11社のIPOによる株式需給の悪化懸念が相場全体の重荷となりそうです。


中国株式市場バリュエーション




業種別リターン



香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

香港ハンセン指数構成銘柄のうち、6銘柄は上昇、2銘柄は変わらず、42銘柄は下落しました。中国人民銀行が常設の臨時貸出制度である「スタンディング・レンディング・ファシリティー(SLF)」を通じて、総額5000億元の短期流動性を建設銀など五大銀行に供給することが好感され、交通銀行(バンク・オブ・コミュニケーションズ)や中国銀行(香港) (BOCホンコン)などの銀行株が堅調に推移しました。

<下落>

一方、中国石油化工(シノペック)は国内外の機関投資家25機関に子会社の株式29.99%を割り当てる増資計画が発表しましたが、財政面以外の民間開放が限定的との見方が広がり、週間で10%超暴落しました。また、銀河娯楽(ギャラクシー・エンターテイメント)や金沙中国(サンズチャイナ)などのカジノ関連株も売られました。

先週発表された主な経済指標

特に重要な経済指標の発表はありません。

今後発表される主な経済指標

9月23日 HSBC中国製造業PMI 9月 市場予想 50.1 前月 50.2

9月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が日本時間23日10時45分頃発表される予定です。

8月分のPMI速報値は香港株式市場が大きく下落するきっかけとなっただけに、9月分の発表にも大きな注目が集まります。

市場では前月より小幅に悪化し、改善と悪化の節目となる50が予想されています。


マーケットビュー
―香港株は膠着相場が続く可能性があり、HSBC製造業PMIに注目―

先週の香港ハンセン指数は軟調な推移が続き、週間ベースで300ポイント近く下落しました。中国国内では、恒隆地産(ハンルン・ポロパティーズ)などの不動産株や金沙中国(サンズ・チャイナ)などのカジノ株が大きく売られたほか、通信キャリアの中国移動や中国電信による「iPhone6」の国内発売が来年にずれ込むとの観測で下落し、相場の上値が重くなりました。但し、中国人民銀行が常設の臨時貸出制度である「スタンディング・レンディング・ファシリティー(SLF)」を通じて、総額5000億元の短期流動性を建設銀など五大銀行に供給することが好感され、交通銀行(バンク・オブ・コミュニケーションズ)や中国銀行(香港) (BOCホンコン)などの銀行株の堅調な推移相場の支えとなりました。

今週のハンセン指数は当面膠着相場が続く可能性がありそうです。ただ、今週24日から25日にかけて中国国内の11社のIPOによる株式需給の悪化する可能性には注意が必要です。特に心理的な節目である2万4,000ポイントを割り込むかどうかがポイントとなりそうです。また、今週火曜日に発表されるHSBC中国製造業PMIも注目されています。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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