(2014年9月17日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

日産、新興国向けに「ダットサン」復活 2014年から販売

カルロス・ゴーンCEOは、ロシア事業の展望に自信を持っている〔AFPBB News

 ルノーのカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)によれば、ルノー・日産連合はロシア経済の苦境から長期的には利益を得られそうだという。部品の現地調達が比較的少ないライバルメーカーでは、昨今のルーブル安がコスト増をもたらしているからだ。

 ルノー・日産連合を含む西側諸国の自動車メーカーは、ウクライナを巡る政治的緊張の高まりを受けて縮小しているロシア自動車市場への対応に苦慮している。

 16日には米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下のオペルがロシア事業のリストラ計画を明らかにし、状況が深刻であることを改めて裏付けた。

ルーブル安で各社が苦しむ中、現地調達率の高さが強みに

 しかし、「ラーダ」ブランドで知られる子会社アフトワズを通じてロシア乗用車市場の3分の1を獲得しているルノー・日産連合は、自社の地位を今後高めることができるだろうと考えている。

 ゴーン氏の説明によれば、ロシア経済が苦難に見舞われている間にルノー・日産連合はシェアを拡大できる公算が大きい。通貨ルーブルが今年に入ってから対ユーロで10%、対ドルでは15%それぞれ下落しており、部品の半分以上を輸入している自動車メーカーには大きな負担が生じているからだ。

 「ルーブル安のおかげで、今では現地化の進んだ自動車メーカーが優位に立っている」とゴーン氏は言う。「どのメーカーも苦しんでいるが、部品を輸入しているメーカーよりも、現地化を進めたメーカーの方がはるかに楽に持ちこたえられる」

 ルノーがロシアで組み立てている「ロガン」のセダンと「サンデロ」のハッチバックは、部品の約75%がロシア国内で調達されている。一方、ロシアで作られているフォルクスワーゲン(VW)の車の場合、この値――現地調達比率と言われる数字――は60%にとどまる。

 「市場が縮小してすべてのメーカーが苦しんでいる中でも、ラーダとルノーは相対的な優位性を得られるだろうと私は考えているが、それ(現地調達比率が高いこと)もその理由の1つだ」とゴーン氏。「実際、ルノーの市場シェアは拡大している」

 この楽観的な見方からは、ロシアに見られるような危機にあっても欧州企業がなんとか優位に立とうとしている様子がうかがえる。ルノー・日産連合は、ロシアでの市場シェアを2016年までに40%に引き上げることを目標に掲げている。