本記事はLongine(ロンジン)発行の2014年9月7日付アナリストレポートを転載したものです。
執筆 持丸 強志
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投資家に伝えたい3つのポイント

●自動車のコア銘柄の1つであるホンダ株の不振が続いています。2014年に入って以降、まさしく一人負けの状態にあると言えます。
●幾つかの要因が考えられますが、決定的な要因とは言い難い状況です。その中で、収益源である米国販売の弱さが目立っており、主要因と判断できます。
●米国販売が回復すれば、直ぐに株価復活へ繋がるとは言い切れないと判断します。株式市場が、何か他のリスク要因を懸念しているかもしれません。

年初から全く冴えないパフォーマンスが続くホンダ株

自動車株の中でコア銘柄の1つであるホンダ(7267)の株価が冴えません。図表1に示した通り、2014年1月初=100とした指数の推移を見ると、自動車株(完成車のみ)はTOPIXに対して小幅にビハインドしていますが、これ以上置き去りにされないように何とか食らい付いている状態です。その中で、ホンダ株は大きく後れを取っています。現時点ではTOPIXに対して約▲17%、自動車株全体に対して約▲15%下回っており、その不振は際立っています。ホンダ株を多く運用(保有)する機関投資家が、顔面蒼白で日々狼狽していることは想像に難くありません。

出所:SPEEDAをもとに筆者作成