ギリシャから始まった欧州財政危機も、7月末発表された銀行のストレステストの結果から一段落、といった感じだが、まだまだ先行き不透明で、膨れ上がる財政赤字から日本も危ない、との活字があちらこちらで踊っている。
アルゼンチンの次は日本の番と言われたものだった
奥に見えるのがボカ・ジュニオルズの本拠スタジアム。こんな下町にある
ブエノスアイレスの港。ここを多くの移民が通り抜けたそう言えばアルゼンチンがデフォルトを起こした2001年末にも、「次は日本の番か」と煽る報道が少なくなかった。
そのアルゼンチンと言ってまず思い浮かぶのが、サッカーだろう。
今回のワールドカップ南アフリカ大会でも選手以上に注目を集めていたディエゴ・マラドーナ監督が現役時代在籍していた人気チーム、ボカ・ジュニオルズの本拠スタジアムは、首都ブエノスアイレスの古い港近くにある。
スペインやイタリアをはじめとする各地からの移民を受け入れ続けていた19世紀後半、その港周辺にたむろしていた労働者と船乗りを中心に発生したのが、もう1つのアルゼンチンの顔、タンゴ。
港近くの「カミニート」と呼ばれる小道に密集していた安酒場で生まれたきな臭い踊りと音楽から、タンゴの歴史は始まった。
すっかり観光地となってしまった今、小道は絵やみやげ物を売る者たちでごったがえし、写真チップ目当てのダンサーたちも数多く見受けられ、商売のにおいばかりがする場となっている。
カミニートそんなボカ地区からさらに市の中心に向かって歩いていくと、タンゴを見せる店、タンゲリ-アが姿を現す。
デフォルト以降閉店に追い込まれていたものがぼちぼち再開店し始めているものの、3~4人編成のダイナミックなバンドネオンの演奏を聞かせるような大型店は数えるほどしかない。
料金が1人50ドル前後するとあって、大型店の観客は大多数が観光客が占める。その中の1店で何とも言えぬ経験をしたことがある。
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