毎日のようにソウル中心部の明洞(ミョンドン)あたりをうろうろしているが、めっきり日本人の存在感が薄くなった。訪問者数だけでなく、経済関係も縮小しているのだ。

 明洞は向かいにロッテホテルやロッテ百貨店、ウエスティン朝鮮ホテル、さらにソウル市庁もあり、ソウルでも最大の観光スポットだ。

 2年ほど前までは、あちこちで大声で話す日本人観光客を見かけた。ところが、最近は、圧倒的な数の中国人ばかりが目立つ。近くに百貨店や大型免税店があるためか、大型観光バスでどんどん乗り付け、午後になると歩くのも困難なほどだ。日本人は、その間をちょこちょこと歩いているという感じになった。

消える日本語の看板、まるで「中国人街」の様相に

 明洞の化粧品、みやげ物店も、日本語に代わって中国語の表示がドカンとある。

 ただでさえ急増している中国人だが、2014年の統計を見ると、韓国を訪問する日本人は減少しており、その差はますます広がっているのだ。

 2014年の1月から6月まで、韓国を訪問する日本人数はずっと前年同月実績を下回った。1~6月の訪問者数は116万3200人で前年同期比13.1%減だった。7月の日本人訪問者数も17%減。1~7月の累計でも、13.7%減の133万6000人だった。

 これに対して中国人の激増ぶりは衰えを見せない。1~7月の韓国への訪問者数は、前年同期比45.8%増の336万2000人に達した。

 この期間に韓国を訪問した全外国人の45.8%が中国人だった。

 韓国を訪問する外国人数は、日本より一歩先の2012年に1000万人を突破した。このままのペースで進むと、2015年にも中国人の訪問者数だけで1000万人を超える可能性がある。

 中国人観光客が無査証(ノービザ)で訪問できる済州島の一部やソウル中心部は、もう中国人街なのか、という錯覚に陥るほどだ。

 わずか2年前の2012年まで、韓国を訪問する外国人の最大シェアを握っていたのは日本人だった。そんなことが想像もできないほどの「日本人の存在感低下」だ。