●エージェントは必ずしもあなたの味方ではない。彼らの成果は求人を満たすことなので、あなたの期待値を下げようとすることがある。最初に厳しいことを言われても、がっかりする必要はない。

●エージェントは、会社より個人の力量が重要で、個人の力量は千差万別。複数のエージェントに連絡を取って、頼れる人を見つけよう。最終的に付き合うエージェントは、それぞれに強い分野が異なるので、2~3人は欲しい。

●転職を決めるには時間がかかる。3カ月くらいで即決することの方が少ない。最終段階まで来て決まらない、決められないことも多い。絶対、あせって妥協しないこと。

●ただし、3カ月経っても何も案件が紹介されないときには、自分の希望が非現実的かもしれない。事情を理解して、方向修正を考えよう。

 自分が動かなければ、何も始まらない。自分の仕事人生を自分でコントールするために、興味があるなら、一歩踏み出してみよう。

スイートスポットの目安は30歳前後

 転職に年齢制限はないし、いつでも可能だ。ただし、方向転換するなら、しやすい時期というのはある。日系から外資系に移る場合、外資系にぴったり当てはまる職種の実務経験が不足しがちなので、採用する側としては候補者の潜在的な成長能力を買わざるを得ない。

 そうすると、社会人としての基礎はできていて、伸びしろの大きい30歳前後が最もフィットするだろう。30歳後半以降であれば、これまでの経験、実績をもとにより責任の重い即戦力が求められるケースが増える。

 年齢はあくまで目安に過ぎないが、仕事人生には成長のステージがある。自分の旬を見間違わずに、正しい時期に正しい判断をしてほしい。そうすれば、納得して満足できる仕事人生が歩めるはずだ。