本記事は7月4日付フィスコ企業調査レポート(ジェイテック)を転載したものです。
執筆 客員アナリスト 
柄澤 邦光
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高度技術人材の需要拡大で業績は堅調に伸長へ

 ジェイテック<2479>は、製造業向けの技術開発、製品設計などを行う高度技術者の派遣及び業務請負を手掛ける。同社が5月7日に発表した2014年3月期の連結決算は、売上高、利益ともに2ケタの大幅な増加となった。景況感の改善による案件の増加のほか、2012年10月にLIXILグループ<5938>の子会社LIXILからM&Aで取得したエル・ジェイ・エンジニアリングがフルに業績に貢献した。

 2015年3月期も景況感の回復で高度技術を持つ人材の需要が拡大する環境にあるため、堅調に業績を伸ばす見通しとなっている。売上高は前期比7.8%増、利益は引き続き2ケタの成長を見込んでいる。

 また、6月27日の株主総会後の取締役会で創業者の藤本彰(ふじもとあきら)氏が社長に復帰、これに合わせて、2017年3月期を最終年度とする新しい3ヶ年経営計画を策定した。同社の最大の強みであり、財産とも言える、高度技術を持つ人材の育成に引き続き注力し、着実な成長を図る内容になっている。

 景況感の回復によって経営環境は改善している。3ヶ年計画の達成は、優秀な新卒の確保と高度な技術力を持つ派遣技術者の育成にかかっていると言えよう。

Check Point

●2014年3月期は売上高を構成する4要素すべてが増加
●景況感改善など背景に増収増益基調が継続へ
●新中計では堅実な成長を目指す方針

事業概要

高度技術者の派遣を行う「技術商社」

 同社は、機械、電気・電子機器、ソフトウエア、建築といった分野における高度技術者の派遣や技術開発の請負を行う。「技術商社」を標榜し、「商材」としての技術者を正社員や契約社員として常時雇用する特定派遣をメインとしているため、スキルの高い人材を豊富に抱えているのが最大の特徴である。

 同社のセグメントは、特定派遣事業である「技術職知財リース事業」と、一般派遣事業の「一般派遣及びエンジニア派遣事業」の2つに分かれている。技術職知財リース事業は、ジェイテック本体(機械、電気・電子、ソフトウエア分野)と、エル・ジェイ・エンジニアリング(建築分野)が展開。一般派遣及びエンジニア派遣事業は、全額出資子会社のジオトレーディングが行っている。