シスコが新たに展開する省電力ソリューションに、いま高い関心が寄せられている。

 オフィスやデータセンターのIPネットワーク上にある各種機器の電力消費量を監視し可視化するとともに制御/削減を行う「Cisco EnergyWise Management(シスコ エナジーワイズ マネジメント)」と呼ぶソリューションである。果たして、そのインパクトはどのようなものか。

 

「IoE」がもたらす新たな省電力へのアプローチ

 インターネットですべてをつなげば、さらに便利で安心できる社会になる ―― こうした考えのもと、シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)はいま「Internet of EverythingIoE)」という新たな時代の姿を示し、さまざまな事業を展開している。IoEの世界では、機器やモノだけでなく、データや業務プロセス、さらには人そのものもインターネットにつながるようになる。それによって、社会にさまざまな新しい価値をもたらすことができるというのが、シスコの信念である。

 その新しい価値の1つとして挙げられるのが省電力化である。では、IoE時代になると、どのように省電力化を図ることができるのか。例えばオフィスビルにおいて、ICT機器だけでなく空調や照明などの設備もIPネットワークに接続されるようになると、どうなるか。昨今の電気料金の高騰などから、企業にとってはいかに省電力を図るかが大きな課題となっており、より効率的な管理方法が求められている。

 海外の先進的なインテリジェントビルでは、あらゆる機器や設備がIPネットワークに接続されており、それぞれの動作状況とともに温度や湿度など幅広い情報が収集されている。そのようなさまざまなソースから集められた情報を複合的に分析し、統合的な管理を行っている。従来のビル管理システムだと、一定の温度に基づいて空調をオン/オフするような単純な管理機能が中心だったのに対し、室内温度や湿度などの環境要因のみならず、オフィスに人が在籍しているかといった使用状況を分析し、よりきめ細やかな空調や照明の調整が行えることを表している。すなわち、IoE時代の到来により快適な環境を維持しながらユーザーの利便性を損なわず、省電力化を図れるようになるのである。

 

3つの”不要”を実現した唯一の省電力ソリューション

 このような世界を実現するために、シスコは省電力ソリューションの一つとてして「Cisco EnergyWise Management(シスコ エナジーワイズ マネジメント、以下エナジーワイズ)」を提供している。エナジーワイズは、オフィスやデータセンターのIPネットワーク上にある各種ICT機器や設備の電力消費量を監視し可視化するとともに制御/削減を行うことで省電力化を図るソリューションである。実際の利用形態としては、「可視化」「分析」「制御/削減」といった機能をPDCAマネジメントサイクルと同様に回し続ける格好となる。

エナジーワイズにおけるライフサイクルマネジメント


 

 それぞれの機能の内容は、まず「可視化」では電力消費量や電気料金、二酸化炭素(CO2)排出量などの削減状況をリアルタイムで確認できる。オフィス内のロケーションやネットワークごとに任意で管理対象をグループ化し、監視することができる。また「分析」では、収集した電力消費量、電気料金、CO2排出量などを日付、時間、ロケーション、部門/組織といった単位で分析し、消費電力を自動的に制御するポリシーを設定する。そして「制御/削減」では、設定したポリシーを実行する。結果として、電力消費の最適化を行うことができる。ポリシー設定前後の電力使用量の比較もでき、有効なレポート作成が可能である。

 

エナジーワイズにおける可視化・分析
ダッシュボードによる電力消費状況を表示。右のウィンドウ内では、
電力消費量の高い状態が赤、 低い状態が黄で色分けされている

 

こうした機能を持つエナジーワイズの特徴としては、次の3つが挙げられる。まず1つ目は、このソリューションを導入するにあたって新たなエージェントソフトウェアを導入する必要がないこと。2つ目は、ネットワーク設定を変更する必要もないこと。そして3つ目は、高価なハードウェアメーターも不要なことだ。この3つの「不要」によって、導入および管理を非常に簡単に行えるようにしている。こうした3つの特徴を持つ省電力ソリューションは、まさしくエナジーワイズしかない。その省電力効果としては、数千台のクライアントPCを対象に消費電力を35%削減したケースもある。

 

IoE時代のビル管理システムを実現

 こうした特徴を持つエナジーワイズが収集した各種ICT機器の情報と、ビル管理システムが連携することで、複合的な要素を考慮したビルの管理を行えるようになる。まさしくIoE時代のビル管理システムである。

 例えば海外では、ビルの入退出管理システムとエナジーワイズとの連携が進んでいる。具体的には、入退出管理システムによってオフィス内に人がいないことが感知されると、IPネットワーク上の機器をオフもしくはスリープモードに切り換えるといったものだ。

 昨今、企業での働き方が見直され、社内でのフリーアドレス化や場所を問わないノマドワークが広がりつつある。こうした状況では「オフィスを出る最後の人が電気を消す」といった習慣では管理しきれない。エナジーワイズを利用すると、管理担当者がどんな場所にいてもリモートで設定・管理を行えるようになるのである。シスコはICTのリーディングカンパニーとして、「ネットワークの力で人々の働き方や生活を革新する」という企業ビジョンを掲げている。IoEとともに、その中で省電力化を追求するエナジーワイズも、まさしく企業ビジョンに則ったソリューションである。ビル管理システムと幅広く連携する同じソリューションは今後、オフィスやデータセンターにおける省電力のプラットフォームとして注目を集めることになりそうだ。

 

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