経営を強くする

「ネットは怖い」?
体の秘密を知られたくない女性たち新領域のIT普及を可能とする意識転換とは

2014.05.27(火)  桑津 浩太郎

 だが、ヘルスケア領域のIT製品は「実は、楽しいわけではない」ものが多い。体組成計をネット接続できるからといって、利用者が新製品発売時に家電量販店に押しかける光景は期待できそうにない。それよりも、生命保険会社が販売する方が現実的かもしれない。つまり、家庭での定期的な体重測定サービスと保険商品をセットで販売するのだ(安全運転ドライバーは料金が安くなる自動車保険と同じアプローチである)。

 そう考えると、これからは「自分の意思で測定する人」より、「強制されて、もしくは義務づけられて測定する人」(筆者がまさにそうである)を増やしていく方が、ビジネスチャンスは広がるかもしれない。

公共意識、コミュニティー意識が高い日本

 教育、セキュリティ、環境対応・省エネなどの新しいIT領域でも同じことが言える。

 「面白さ、楽しさ、便利さ」の追求ではなく、「社会的な観点から取り組むべきである」「公共・コミュニティーに貢献する」という観点で普及は進んでいく。やや大げさに言えば、ここにITのビジネスモデルを支えてきた意識の転換がある。

 IT企業は消費者の「欲望」に目を向けるのではなく、公序良俗、省エネ、健康などに関する利用者の意識に着目するようになる。利用者の意識が高い市場こそ、より大きな可能性が広がっているというわけだ。

 裏を返せば公共意識やコミュニティー意識が高いと言われる日本の市場ポテンシャルは極めて高い。そこに着目できるIT企業には大きなチャンスが訪れる、とは言い過ぎであろうか。

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