柔なあごじゃ跳ね返される、
どっこい生きてる頑固一徹な堅いお菓子

2014.01.17(Fri) 麻生 千晶
筆者プロフィール&コラム概要

 口に入れた瞬間に溶けるチョコレートや皿の上でぷるぷると揺れるプリンなど、柔らかさを追求したお菓子が人気の昨今。かつて駄菓子屋で味わったようなガリガリとした食感のお菓子はどこへ行ったのか。ガムやグミとも違う、あごが唸るようなガリガリとした噛み応えのあるお菓子が懐かしくなる。

 そこで“堅さ”を売りにしたお菓子を求め、都内スーパーを回り「これは堅そう!」と思われる3つを購入のうえ、“試食会”を開いてみた。

 一つひとつのお菓子を食べるうちに「噛む楽しさ」を思い出すだけでなく、作り手の「変わらない、固い信念」を味わえたのであった。

時代は柔らかお菓子だが・・・

 堅い菓子を買いに街に出たが、思ったような菓子にはなかなか出合えない。スーパーマーケットの菓子売り場を占めるのは、軽い食感のスナック菓子やソフトクッキー、チョコレートなど。脇に目をやり、昔ながらの菓子コーナーも覗いてみたが、堅いお菓子の代表であった煎餅にさえ“ソフトせんべい” のラインアップがある。

 高齢化が進み、柔らかいお菓子が好まれるからなのか、それとも幼少期に柔らかい食事で育っている子どもたちが堅いお菓子を好まないからなのか。和洋問わず売れ筋は明らかに柔らかお菓子のようだ。

 堅いお菓子はもはや魅力がないのか。いや、これだけ時を経てもきっと残っているものは残っているはず。

 ようやく手に入れた3品を抱え、いざ試食会となった。参加者は筆者の知り合いの30~50代の男女10名ほど。お菓子について「食べるのも作るのも大好き!」という女性から「あまり食べない・・・」という男性まで、幅広く試食してもらった。

堅いけれど食べやすい王道、堅焼き煎餅

 初めに紹介するのは亀田製菓の「技のこだ割り 荒砕き堅焼煎餅」。

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明治大学農学部を卒業し生命科学系出版社に勤務後、執筆業を開始。幅広い分野に興味を持ち、「読んでよかった」と思ってもらえるテーマ、文章を心がけて日々活動中。


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