AsiaX(アジアエックス) 2013年12月30日

 日本を訪問するシンガポール人が今年は増加している。円安による旅行代金の低下が大きな理由で、日本政府観光局(JNTO)によると、1~11月の訪問者は15万1000人と、11年、12年の通年実績を上回った。

 過去最多は10年の18万人。翌年は福島原発事故による放射能汚染への懸念から11万人余りに激減。12年は14万2000年に持ち直していた。旅行代理店のチャン・ブラザーズ、ダイナスティー・トラベルでは、13年の日本訪問ツアーパックの売れ行きは12年の2倍。

 観光客が顕著に増加した観光地(カッコ内は07年、12年と比較した増加率)は、沖縄(2,438%)、白川郷のある岐阜(292%)、京都(155%)、鹿児島(99%)および熊本(56%)。

 シンガポール全国旅行業協会(NATAS)によると、8月に開催した旅行フェアで、日本への旅行は2番人気で、前年の5位から躍進した。

 シンガポール航空(SIA)は現在、東京、福岡、名古屋、大阪に週56便を運航しており、14年3月からは羽田空港に1日1便を乗り入れる。シンガポールおよびマレーシア、インドネシアから日本へのツアーを促進するため、SIAとJNTOは協力覚書を締結した。

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