日本の豊かな森林が生み出すクリーンなディーゼル燃料

自衛隊の利用でコストを下げ産業競争力強化を

2013.12.31(火) 藤原 秀樹
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2.バイオ燃料が有力

 食用の植物(トウモロコシなど)から作るバイオエタノールではなく、電力も確保できて、ディーゼル、航空燃料、重油燃料を生産可能なバイオ燃料が良い。米国においては、戦略的価値から次世代の燃料と見なされている。

国土に占める森林の割合(FAOSTAT)

3.日本は先進国で第3位の森林面積

 日本の国土はその68.5%が森林で占められている。これは先進国で第3位である。

4.生産拠点は全国にある。森林も全国にある

 バイオ燃料を製造する拠点としては、化学パルプからの一貫した製紙工場が向いている。理由として、木材の取り扱いに慣れており、大量の水が使える。これは、生成したガスの洗浄に有利である。また廃水処理設備も完備している。

 以上のように、日本はバイオ燃料生産に適した条件を多く満たしている。条件を満たしているにもかかわらず、大量に木材を伐採し運搬するインフラと組織が整っていないという発展途上国のような状況である。ぜひ、この状況を変えたいのである。

 最後に、決して読みやすい内容でもないが、それでもなるべく平易になるよう努めたつもりである。終わりまで付き合っていただいた読者の皆様にお礼を申し上げる。

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藤原 秀樹 Hideki Fujiwara

 

カーボンニュートラル資源研究所 代表

慶応義塾大学工学部卒・同大学院修了後、十條製紙(現・日本製紙)入社。

米国・ウェスタンミシガン大学留学。工学博士。

日本製紙・取締役・研究開発本部長、関係会社役員を歴任。

TAPPIフェロー(米国紙パルプ技術協会名誉会員)、TAPPI 塗工部門技術賞 (アジア初)

東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部・非常勤講師、タイ国アジア工科大学院・客員教授

米国紙パルプ技術協会・国際研究管理委員会 委員(副委員長)
マルクス・ヴァレンベリ賞(スウェーデン)選考委員会・アジア地区大使を経て、現在は選考委員会のシニアアドバイザー

エネルギー戦略

20世紀の社会を築き、支えてきた石油。しかし世界的な環境意識の高まりの中で、石油依存社会の限界が明らかになりつつある。石油はいまどうなっているのか。石油社会の次を築き、新世紀を切り開くイノベーションは何か。その最先端の姿をリポートする。

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