世界トップクラスの睡眠不足国家・日本。

 少し古いデータだが2009年にOECD(経済協力開発機構)がまとめた生活時間調査による睡眠時間の国際比較で、韓国が7時間49分、日本が7時間50分と僅差で「眠らない国」のトップ2に輝いた。ちなみにフランスは1時間も長い8時間50分、世界一の経済大国・米国も、8時間39分とかなりしっかりと睡眠を取っている。

 

 日本人、韓国人が短時間睡眠なのは「勤勉な国民性の表れ」とも考えられ、働き盛りのビジネスマンでは平日の睡眠時間が6時間以下というケースも珍しくないだろう。しかし、慢性的な睡眠不足は集中力や気力の低下を招くだけでなく、うつ症状、高血圧、糖尿病、アルツハイマーなどの発症のリスクを高めることも指摘されている。

 寝具メーカーの研究開発部門長を経て独立、快眠セラピストとして活動する三橋美穂さんに、「良い眠り」の取り方について話を聞いた。