(英エコノミスト誌 2013年11月2日号)

マイクロブログ大手ツイッターの株式は、投資家が期待しているほど買い得ではないかもしれない。

ツイッター、ますます高まるその影響力

市場の関心を集めるツイッターのIPO〔AFPBB News

 ツイッターは既にソーシャルメディア界のスターだ。今度は株式市場の花形にもなりたいと思っている。ツイッターは徐々に経営情報を公開し始めた。

 だが、同社がニューヨーク証券取引所での上場企業としての売買初日(11月7日と予想定されている)に向けて備えるなか、ツイッター株の適正価格についての見解は著しく割れている。

 ツイッターは1株17~20ドルという想定IPO(新規株式公開)価格を発表しており、これに従えば同社の株式時価総額は111億ドルとなる。本誌(英エコノミスト)が印刷所に回された段階で変更は発表されていないが、ツイッターと同社の幹事団は取引が開始される前にさらに高いIPO価格を設定するかもしれないという憶測が飛び交っている*1

 価格が引き上げられた場合、長期の投資家は痛い目に遭うかもしれない。

株価急騰を予想する強気筋の言い分

 ツイッター株に強気な投資家は、ツイッターはソーシャルメディア株が大流行している時に上場すると指摘する。10月30日、既に年初来84%上昇していたフェイスブック株は、直近の四半期決算で売上高が20億ドルに達したとのニュースを受け、時間外取引で急騰した。リンクトインは最近、その輝かしい増収ペースが若干鈍ったとはいえ、同社株はそれでも年初来95%上昇している。

 またツイッターの支持者らは、会社側が8月に実施した内部評価では同社株は当時、1株20.62ドルの価値があると見なされたと指摘し、ツイッターは自社株に対する投資家の興味を高めるためにあえて保守的なIPO価格を設定したと主張する。ツイッターは閲覧者を伸ばし続けており、今では少なくとも月に1度同社サイトを訪れるユーザーが2億3200万人いるとしている。

 そう考えると、たとえIPO価格が従来の想定より多少高かったとしてもツイッター株が跳ね上がると予想する金融関係者がいることは不思議ではない。ピボタル・リサーチ・グループのブライアン・ウィーザー氏は、ツイッター株は今年末までに1株29ドルで売買されるようになると考えている。

 もっと楽観的な予想もある。ヘッジファンド、シーブリーズ・パートナーズ・マネジメントのダグ・カス氏は、ツイッター株は売買開始後1カ月内に2倍に跳ね上がる可能性があると考えており、32.50ドルまでなら買ってもいいと話している。

*1=ツイッターは4日にIPO価格の目安を1株23~25ドルに引き上げた