ここまで来た、日本のスマートコミュニティ実証事業

スマートハウス、EVインフラなどでシステム輸出も視野に~NEDOの取り組み

2013.12.02(月) 吉川 翔茉
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(2)アルバカーキサイトにおける実証内容

 アルバカーキサイトにおいては、商業ビルを対象としたスマートグリッド実証を行う(図7参照)。

図7:メサデルソルエリアのデモンストレーション商業ビル

 メサデルソルと呼ばれる商業ビルの一区画において、デマンドレスポンスを行う構成要素としてのスマートビル電力会社の要請に応じて、ピークシフトを行ったり、場合によっては逆潮流(電力を使用するのではなく、逆に供給する)を行ったり(太陽光発電による変動の吸収、また非常時(停電など)に自立運転が可能な、世界でも稀にみる低炭素・高品質電力供給システムを有する高機能ビル)の実証を行う(図8参照)。

図8:ビル内に導入されたエネルギー機器

2. スペインマラガ市における実証事業
(事業期間:平成24~27年度 総事業予算:約60億円)

 スペインのマラガ市は人口56万人のスペイン第6位の都市で、コスタ・デル・ソルなどの観光地として有名であるが、近年はスマートメーターや再生可能エネルギーの導入が進む環境先進都市としても知られている。またスペインでは交通分野の二酸化炭素排出量が特に高いことから、国を挙げてのEV普及政策が行われている。

 ところで、EVが大量に普及すると様々な問題が発生する。例えばEVユーザにとっては、外出先で早く確実に充電を行いたいと考える一方で、充電スタンド事業者にとっては、最適な場所に充電器を設置し、一定の稼働率を確保したいと考える。とはいえ、ユーザの不満が起きないように充電器を乱立させると、今度は電力会社に需要ピークの押し上げや、電力網強化への投資が発生する結果となる。

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吉川 翔茉 Shoma Yoshikawa

 

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) スマートコミュニティ部

エネルギー戦略

20世紀の社会を築き、支えてきた石油。しかし世界的な環境意識の高まりの中で、石油依存社会の限界が明らかになりつつある。石油はいまどうなっているのか。石油社会の次を築き、新世紀を切り開くイノベーションは何か。その最先端の姿をリポートする。

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