(英エコノミスト誌 2013年9月28日号)

企業は大きく異なる期待を持つ様々な年齢層をどう管理するか悩んでいる。

 「どうして彼らのご機嫌を取るんですか?」――。これは、ハヴァスPRが最新の人材募集広告を行った後、最高経営責任者(CEO)のマリアン・サルツマン氏が年配スタッフから日々聞かれた質問だ。

 おしゃれな携帯端末を使う仕事熱心な若者が登場する広告は、同社がヒエラルキーのない会社であることや、「自己啓発の旅」を始める新入社員がいかに自分の仕事を選び、上司に反論できるのかにスポットを当てている。

 現在、非常に多くの若者が、近代史上でも特に歓迎を欠く労働市場で社会人としての人生を歩み始めているが、適切なスキルを持つ若者は、これ以上ないほど恵まれている。雇用主は、自分たちが人材不足の時代の出発点にいること、そして、最高の人材はほとんどどんな代償を払っても獲得しなければならないことを確信するようになった。

 さらに、一部の先進国では、年配の労働者の定年退職が遅くなっているため、上司が管理しなければならない部下の年齢層が広がっている。だが、企業は昇進に関してより能力主義になろうとしているため、年配の労働者が、自分の勤続年数がもはや昇進を保証しないこと、そして、デジタルスキルが重要性を増すなかで若い労働者が自分たちをあっという間に追い越していくことを知って、やる気をなくすこともある。

ベビーブーマーとX世代とY世代の軋轢

 Y世代(1980年代初頭以降に生まれた人たち)を丁重に迎えることが、世界各地の企業でハヴァスPRと同じような世代間の妬みに火を付けている、とサルツマン氏は言う。彼女いわく「ベビーブーマーはこうした若者を本当に腹立たしく思っている」。

 そして、X世代(1960年代半ばから1980年代初めにかけて生まれた人たち)は、「退職するのを拒む年配の労働者と、自分たちが経験したことのないような厚遇を受けている若者たちの間で身動きが取れない」ことにうんざりしているという。

 ジェネレーションギャップは歴史と同じくらい古い。それでも企業は、こうした異なる態度を持つ3つの年齢層を管理することについて、従来以上に心配しているように見える。

 米国で専門職に就いている各年齢層の人たちにそれぞれの世代に関する意見を聞いた、コンサルティング会社アーンスト・アンド・ヤングの最近の調査では、重要な違いが見つかった。そして、そのすべてが予想通りというわけではなかった(図参照)。

 1946年から1960年代半ばまでに生まれたベビーブーマーは、年を取っても怠けたりしていない。彼らは、勤勉で生産的だと見られている。

 企業内で出世競争を繰り広げていると思われるかもしれないX世代の中間管理職は、最高のチームプレイヤーだと見られている。

 「ミレニアル」としても知られるY世代の若者に対する意見は、それほど意外ではない。ハイテクなことは得意だが、攻撃的で少々仕事嫌いというものだ。