バイオ燃料で世界から取り残され始めた日本

2010年に大きく舵を切った欧米諸国

2013.10.03(木) 藤原 秀樹
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なぜバイオ燃料か

 それでは、再度なぜバイオエタノールではなくバイオ燃料なのだろうかを考えてみる。再生可能エネルギーとバイオベースの燃料の両面から考えてみることとする。

 まず、再生可能エネルギーの種類である。再生可能エネルギーにはいろいろなものが含まれる。太陽光、風力、水力、地熱、海洋エネルギー、バイオエネルギーである。

 この内、バイオエネルギー以外は電力しか供給しないことはお分かりだろう。膨大な量の石油製品は製造不可能である。しかも、太陽光、風力は不安定であるのも既定の事実だ。

 そこで、化石燃料である石油、石炭、天然ガスに変わる安定な電力を供給可能なものは、原子力しかないと先進諸国は考えていた(まだ考えているかもしれないが)。そして、今から原子力に依存しようという国も多くある。

 国内の電力の3分の1近くを原子力で賄ってきた日本では想像しにくいが、世界的に見れば原子力はいまだマイナーな発電で、これから安定的な電力を供給するものとして捉えられている。

 次回は世界のエネルギー供給状況を見てみる。

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藤原 秀樹 Hideki Fujiwara

 

カーボンニュートラル資源研究所 代表

慶応義塾大学工学部卒・同大学院修了後、十條製紙(現・日本製紙)入社。

米国・ウェスタンミシガン大学留学。工学博士。

日本製紙・取締役・研究開発本部長、関係会社役員を歴任。

TAPPIフェロー(米国紙パルプ技術協会名誉会員)、TAPPI 塗工部門技術賞 (アジア初)

東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部・非常勤講師、タイ国アジア工科大学院・客員教授

米国紙パルプ技術協会・国際研究管理委員会 委員(副委員長)
マルクス・ヴァレンベリ賞(スウェーデン)選考委員会・アジア地区大使を経て、現在は選考委員会のシニアアドバイザー

エネルギー戦略

20世紀の社会を築き、支えてきた石油。しかし世界的な環境意識の高まりの中で、石油依存社会の限界が明らかになりつつある。石油はいまどうなっているのか。石油社会の次を築き、新世紀を切り開くイノベーションは何か。その最先端の姿をリポートする。

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