今週初めのロシア経済発展省の発表によれば、2013年上半期の実質GDP成長率は+1.7%であった。四半期ごとでは2013年第1四半期が+1.6%、第2四半期が+1.9%と低水準横ばいの成長が続いている。

 同省の分析では国内消費は堅調な拡大を続けているものの、もう1つの成長牽引力である国内投資の低迷がロシア経済全体の足を引っ張っている。ロシア政府や市場関係者は2013年下半期の景気回復を見込んでいるが、何が景気回復のきっかけとなり、原動力となるのか、明確なシナリオは描き切れていない。

 相変わらずパッとしないロシア経済であるが、現在のモスクワは夏のバカンスシーズン真っ只中。ということもあり、今回は筆者の経験から得た「実戦的モスクワ旅行術」を読者の皆様と共有したい。夏のモスクワ観光、あるいは秋からのモスクワ出張のお役に立てば幸いである。

1. ビザ

雪景色の赤の広場、新年祝う準備も着々と ロシア

寒さもモスクワ旅行の醍醐味? 冬の赤の広場〔AFPBB News

 多くの日本人がロシア旅行を思い立っても実現に至らない理由の多くはビザの問題であろう。就労ビザならともかく、日本人が観光ビザを必要とする国は多くはないからだ。

 しかし、ロシアの観光ビザ取得はさほど難しいことではない。ホテルの予約(後述)さえ完了すれば、外国人を受け入れるホテルであればビザ申請に必要な書類をFAXないしEメールで送付してくれる。

 この書類と申請書をロシア大使館領事部に持ち込めば2週間(無料)で、急ぎの場合は期間に応じた料金を支払って発行される(翌日発行なら2万4000円である)。

 大使館に持ち込む時間がなかったり、遠方の人は旅行代理店に手数料を払って委託することもできる。

 業務(商用)ビザの場合はどうだろうか。モスクワに事務所や現地法人がある会社、あるいはローカルパートナーを持つ会社であれば、ビザ取得のための必要書類は容易に作成・入手できる。

 こうした拠点・パートナーがなくても、現地のビザエージェント(旅行代理店であることが多い)に依頼すれば業務ビザ取得に必要な招待状の入手が可能である。

 こうしたビザエージェントはインターネットで検索すれば簡単に見つかる。エージェントとは英語のコミュニケーションになるが、最近は日本国内で日本語でのサービスを提供する業者も存在するようである。