日銀短観6月調査(概要)が、7月1日(木)8:50に発表される。

 大企業・製造業の業況判断DIは、2009年3月調査で▲58まで落ち込んだ後、4四半期連続でマイナス幅を縮小中。今回はゼロに近づくだろう。米国で住宅とクレジットの巨大なバブルが崩壊したことで日本企業が受けた悪影響は、マインド面では着実に薄れている。しかし、設備投資を含め、国内景気の自律回復力は弱い。日銀の金融政策運営はそうした点をすでに織り込んでおり、今回の短観が市場に及ぼす影響度合いも、自ずと限定される。