新年あけましておめでとうございます。無事、年を越すことができ、「映画の中の世界」もシーズン4を迎えることになりました。

 本年も、拙なる私体験を交えながら、映画と現実世界を対比しつつ、時空を超え、フィクション、ノンフィクションの壁をも越え、国際問題、社会問題などを斜め見する、というコンセプトのもと、映画紹介をすすめてまいりますので、よろしくお願いいたします。

老舗雑誌が紙をやめてウェブへ

 米タイム誌で年末恒例の「Person of the year」(以前は「Man of the year」)に、バラク・オバマ米国大統領が選ばれた。

 2008年以来2度目となるが、フランクリン・D・ルーズベルト(FDR)以来、ジェラルド・フォードを除き米国大統領は皆選出されており、2度という例も少なくない(FDRに至っては3回)。

 各国でそのトップを決める選挙が目白押しだった2012年という年を語る上で順当なチョイスと言えそうだが、あまりインパクトがないことも事実。

 2006年「You」、そして「Person」「Man」と言う割には、1988年には「The endangered earth」(Planet of the year との但し書きつき)が選出されたこともあり、結構ユニークなものであるだけに少々不満も残る。

 1982年には、「The computer」も「Machine of the year」の但し書きつきで選ばれているのだが、この年は、日本でも富士通の8ビットパソコン「FM 7」がその性能に比べ破格とも言える12万6000円という本体価格で発売され一世を風靡した年。

 今となってはおもちゃほどのものに過ぎないPCを、嬉しくなって連日連夜触りまくっていたことが思い出される。

 このパソコンブームを牽引した名機の発売から30年の年月が過ぎ、実質的電子書籍元年とも言える2012年末、もう1つの老舗雑誌「Newsweek」紙版がその長い歴史を閉じ、いまや大衆の生活の一部となっているサイバーワールドへと飲み込まれていった。

 ネットで豊富な情報に接し、外国語に触れることなど何の苦労もなくできる今、若者には想像さえできないかもしれないが、このニュースに接し、英語の時事記事に飢え、ニューズウィーク(Newsweek)やタイム(Time)をむさぼり読んでいた頃のことを思い出した方も多いことだろう。