サムスンのスマホ出荷台数が驚異的な伸び

ノキアがついにトップ5から後退

2012.10.30(火) 小久保 重信
    http://goo.gl/FFLzb
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 10~12月期は1年で最も消費が伸びる年末商戦がある。さらにこの時期にアップルはアイフォーン5の販売国、地域を拡大する。

 アップルの四半期ベース販売台数の最高記録は昨年10~12月期の3700万台。同社が今後生産体制を整え、旺盛な消費者需要に応えることができれば、この数値を大きく上回り、サムスンとの差は縮まるはずだ。

3位以降のシェアは5%以下

 しかし、こうして世界スマートフォン市場を見ていると、今やサムスンとアップル以外には目立った大手メーカーがないことが分かる。

 例えば7~9月期に3位となった、「ブラックベリー(BlackBerry)」端末を手がけるカナダRIM(リサーチ・イン・モーション)はわずか770万台でシェアは4.3%、4位の中国ZTE(中興通訊)は750万台でシェアは4.2%。

 5位の台湾HTC(宏達国際電子)は730万台でシェアは4%と、軒並み出荷台数、シェアともにサムスン、アップルとは1桁違う。

ノキアが初めてトップ5圏外に

「ケータイ投げ」で世界新、101メートル超の記録達成 フィンランド

フィンランドで2000年から開かれている携帯投げ大会。ノキアの本社がある同国では旧式の携帯電話機があふれているそうだ〔AFPBB News

 そしてここで市場構図の大きな変化として注目すべきはフィンランドのノキアだ。同社はIDCがスマートフォン市場の統計を取り始めた2004年から常に上位5社に入っていた。

 ここに来てノキアが初めてランキングから外れたのは、サムスンとアップルの成長が著しいことに加え、ノキアが1年前まで支配してきた中国市場で、ファーウェイ(華為技術)のようなメーカーが台頭してきたためという。

 ノキアの転落ぶりを見ていると、スマートフォン業界は栄枯盛衰が激しいことがよく分かる。しかしこのことは、現在トップのサムスンであってもその地位が約束されていないことを意味している。

 IDCのアナリストは「スマートフォン市場はまだ初期段階で、今後複数のメーカーや基本ソフト(OS)が繁栄できる余地がある。それはノキアについても言える」と指摘している。

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ニューズフロント社長。1961年生まれ。翻訳者、同時通訳者を経て、1998年から日経BP社のウエブサイトでIT関連の記事を執筆し始めた。 2000年にニューズフロントを設立。英語力の豊かなIT専門記者を育成すると同時に、独自に海外ニュースの速報事業を展開している。2003年に国内ニュースの配信にも進出した。

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