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「デジタルの変化」と「本質の変化」を考える

あなたの会社は“デジタル化”を味方にしているか

2012.10.17(水) 本間 充
    http://goo.gl/xGJ4d
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 9月21日、iPhone5が発売された。販売台数は、発売後3日間で500万台を超えたそうだ(「iPhone5、部品不足で供給が間に合わない状態」参照)。

アップル「iPhone 5」発売、上戸彩も祝福

iPhone5発売日に都内のソフトバンクショップ前に並ぶ人々〔AFPBB News

 ところで、最初にアップルがiPhoneを発売した時のことを覚えているだろうか。

 MacやiPodを市場に投入していたアップルの携帯電話参入は大きな衝撃だった。今では、次々とバージョンアップされるiPhoneの発売を心待ちにしている人は多い。

 デジタルデバイスは基本的に電子回路から成り立っているのだから、どの電気・電子メーカーも携帯事業に参入できる。アップルはそれを実行したのだが、身も蓋もない言い方をすれば、ただそれだけのことでもある。

スマートフォンの本質は電話機なのか?

 さて、スマートフォンは携帯電話機であるが、電話機能への期待が高いのだろうか。もちろん、基本性能としての電話・通話機能は必須なのだろうが、今回のiPhone5でも、多くのユーザーの感想は、データ通信速度や各種アプリケーションの実行速度が改善されたということだろう。

 デジタルデバイスは、初期の基本機能を超えたところで進化することがよくある。

 皆さんが今このサイトを見ているのは、PCだろうか? PCとは Personal Conmputer(パーソナルコンピュータ)の略語であり、計算速度やプログラムの実行しやすさが初期の期待値であった。

 それは、初期のPCの購入者がプログラマー中心だったことや、プログラミングができない人には使いにくいものだったからだろう。

 その後、WindowsやMacが登場し、インターネットが広まるとともに、PCはプログラマー以外にも普及した。そして、PCへの期待値は計算速度ではなくなり、アプリケーションやPC自体の使いやすさなどが、購入者の関心事になった。

 このように、デジタルは「ユーザーが何がやりたいのか」という本質的な問題や、「デジタルで何ができるのか」を明らかにする。では、スマートフォンでできること、ユーザーがやりたいことは何か。

 他人とのコミュニケーションにおいて、「音声」だけでなく「テキスト」や「写真」なども使えれば、より便利になる。また、ユーザーは個別のコミュニケーションもしたいが、SNSなどを使って友達全体とのコミュニケーションもしたいと考える。それが可能だから、スマートフォンはこれほど急速に普及しているのだろう。

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本間 充 Mitsuru Honma

 

1992年、花王に入社。1996年まで、研究所に勤務。研究所では、UNIXマシーンや、スーパー・コンピューターを使って、数値シミュレーションなどを行う。研究の傍ら、Webサーバーに遭遇し、花王社内での最初のWebサーバーを立ち上げる。1997年から研究所を離れ、本格的にWebを業務として取り組み、1999年にWeb専業の部署を設立した。花王のWebを活用したマーケティングに取り組み続け、現在は、デジタルコミュニケーションセンター 企画室長を務めている。新しいWebのコミュニケーションの検討・提案や、海外花王グループ会社のWeb活用の支援、またB2B領域のサイトの企画まで、広く花王グループのWebのコミュニケーションに関わっている。Ad Tech Tokyo 2009, Ad Tech Singapore 2010等でも講演。

社外においては、公益社団法人・日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会の代表幹事を、2011年から務めている。
北海道大学卒業、数学修士。日本数学会員オープン・モバイル・コンソーシアム メンバー

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