Digital Experience! TOP>JBpress>マーケティング道場

Webメディアの姿が変わりはじめた

変化と進化を先読みする~メディアの未来(11)

2012.10.03(水) 藤村 厚夫
    http://goo.gl/IkhEu
1
nextpage

 連載「変化と進化を先読みする~メディアの未来」は、デジタル化とスマート化が加速する中、メディアおよびメディアビジネスはどう変化しようとしているのかリポートします。

Webメディアが隆盛を極めた15年間、ここにきてようやく変化の兆しが見えてきたことに、前稿『「フリーミアム』はメディアビジネスを変えたか?』で触れました。

 おさらいをすると、1)アプリ(メディア)の台頭、2)ソーシャルメディアの台頭、3)広告経済の頭打ち、という3大要素が、Webメディアの「変化」の背景にあり、それらが絡まり合って新しいメディアの潮流を生み出していると見るべきだということです。

 さて連載11回目の本稿では、このような変化を背景に、新しい息吹きを感じさせるメディアがWebの世界に続々と現れていることに着目します。

Point Webメディアの転換期を体現する新メディアに注目

乗客が置き忘れたiPadを自宅に、客室乗務員を逮捕 アプリで発見

タブレット型など携帯端末の進化が閲読体験の変化をもたらしている〔AFPBB News

 最初に、まず概念的な議論を説明しましょう。本論でも時折取り上げる長谷川恭久氏のブログからです。

変化する媒体、進化するクリエイティブ(could)

 この論では、媒体形式の特性が変化する時期には、特性の異なる新しい媒体に過去の常識が通じないことをもって制約、すなわちマイナスと論じられることが多いと述べます。

 音楽で言えば、CD販売が大前提であった時代から、楽曲単位でのダウンロード販売や、今後盛んになるであろうストリーミング型(曲単位ではなくチャンネル単位での)購買などへと変化していく時期には、アーティストがそれに戸惑う一方、新しいスタイルを生み出そうという潮流もやがて誕生するというわけです。氏も書いているように、これはWebメディアでも同様のことが生じている可能性があります。

 筆者も、長谷川氏がまさに指摘するように、Webメディアをめぐる変化の中で、徐々に新しいメディアの形式が見え隠れし始めたと感じています。

 そのような息吹きを感じさせるメディアをまず手短にいくつか紹介します。

T-Magazine The New York Times Style Magazine

 T-Magazineは、ニューヨーク・タイムズが、NYTimes.comの兄弟、姉妹サイトとして運営するいくつものWebサイトの1つで、ファッションやライフスタイルをテーマとするものです。

1
nextpage
  • PR
  • PR
新着記事
MORE
BackNumber
MORE
ArticleRanking

藤村 厚夫 Atsuo Fujimura

メディアプローブ株式会社 取締役
1954年生まれ。法政大学経済学部卒。株式会社アスキーにて月刊誌の編集長など歴任。その後、ロータス株式会社(現日本IBM株式会社)でマーケティング本部長等を歴任。2000年に株式会社アットマーク・アイティを創業。IT技術者向けのオンライン専業メディア「@IT」を開設。合併によりアイティメディア株式会社代表取締役会長に。現在、メディアプローブ株式会社にて新規事業を担当。
執筆中のブログ:Blog on Digital Media

マーケティング道場

現在のマーケティングの課題、デジタルマーケティングの最新手法、マーケティング投資の考え方とは? 確実に顧客に届き、アクションを促す新しいマーケティングのあり方を探る。

>>最新記事一覧へ