ニッケイ新聞 2012年8月22日

 聖州内陸部のリベイロン・プレットで、14歳の少年が母親に内緒で刺青をし、母親が警察に訴えたと21日付フォーリャ紙が報じた。

 3人の子供の1人が、親に内緒で刺青をしたとの訴えを受け、検察局は刺青師を起訴。1997年制定の州条例では、未成年者への刺青は、両親の同意があった場合でも禁じられている。

 少年が右腕に刺青をしたのは母親の名前だが、母親は「親の怒りを和らげるためで、今後も刺青を繰り返す口実にするはずだ」と判断。

 少年は昨年9月に刺青をやってもらったが、母親はガムなどのおまけについてくる、濡らしたりして貼り付けるタイプのものだと思っていたといい、本当と判るや否や、即座に警察に赴いた。

 少年は「自分がやりたくてやった」もので後悔はしていないし、将来は別の刺青もするつもりだったといい、母親が警察に届けを出し、刺青師が起訴された事に不満の色を隠さない。

 聖州では2011年、11歳少女が腕に大麻の葉の刺青を行っていたとして、母親が児童相談所に訴えた例があるが、同様の事件が起きた事で、児童相談所の職員は、地域の刺青師らを訪れ、未成年者への刺青は州条例で禁じられている事を改めて説明したという。

注:聖州=サンパウロ州

ニッケイ新聞・本紙記事の無断転載を禁じます。JBpressではニッケイ新聞の許可を得て転載しています)