南国新聞 2012年9月3日

 8月31日、タイ南部のパッタニー(Pattani)県と、マレーシアと国境を接するヤラー(Yala)県で、本物と偽物の爆弾が60カ所で見つかった。外電によると、そのうち十数カ所で爆発が起き、政府軍兵士2人が負傷した。死亡者は出ていない。

 ヤラー県ではバス停にマレーシア国旗が掲げられており、タイ軍当局者は「マレーシアの独立記念日に合わせて、わざと掲げたのだろう。両国政府の関係を損なわせようという悪意に満ちた意図が感じられる」とコメントした。

 タイ南部では2004年から、イスラム系分離独立派組織が武装闘争を展開中で、銃撃戦や爆弾テロで9000人以上が負傷し、5000人以上が死亡している。

両国が連携して捜査をする

 マレーシアのヒシャムディン内相は9月2日、8月31日にマレーシア国旗がタイ南部の各所に掲げられたことについて、「タイ内務省と協力し、捜査を開始した。マレーシア国旗掲揚の理由はわかっていないが、マレーシアはこの事態を軽視していない。特捜班がこの事件を捜査する」と発表した。

記事修正:2012年9月5日、「タイからの報道によると・・・」との記事以下を著作権侵害の恐れがあるため削除しました。

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