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メディアの未来を切り開く、キュレーションメディア

変化と進化を先読みする~メディアの未来(5)

2012.07.10(火) 藤村 厚夫
    http://goo.gl/sqMFe
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 シリーズ「変化と進化を先読みする~メディアの未来」では、デジタル化の大波を生き抜こうとするメディアが、この先どのように進化を遂げようとしているのかを探ります。

 連載5回目の本稿では「アグリゲーション」「キュレーション」を、改めて検証します。

 そもそも「キュレーション」の手法を活用してデジタル時代の経営に役立つ情報を届ける企画「DigitalExperience!」に関心を払う読者諸氏であれば、これらの語に既になじみがあることでしょう。

 いまだ生硬な響きもある概念ですが、実はこれらを体現するメディア形式に、多くの人が知らぬ間に触れてそれを活用しているはずなのです。

 今回は、アグリゲーション、キュレーションのメディア形式に着目し、そこから見えてくるメディアビジネスの課題として解説します。

今回の注目ポイント:アグリゲーション、キュレーションメディアがもたらす価値

<どんなメディアがあるのか>

 今日ほど「キュレーション」というコンセプトに照明が当たる以前には、「アグリゲーションメディア」がまず脚光を浴び、メディアの一大ジャンルへと発展したことから検討を始めます。

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米カリフォルニア州マウンテンビューのグーグル本社〔AFPBB News

 「アグリゲーションメディア」の典型は、なんといっても多くの人々に親しまれているYahoo!ニュース(トピックス)でしょう。同じくGoogleニュースも挙げることができます。

 「アグリゲーション(Aggregation)」とは「集合体」のことで、情報を「アグリゲート」、すなわち収集するという意味合いを含みます。

 Yahoo!ニュース(トピックス)やGoogleニュースは、検索エンジン技術や専任スタッフを用いてインターネット上の各報道機関やメディア企業、そして企業の発表情報などを日々刻々“収集”します。

 そして、収集した記事を、読者が使いやすいように整理分類などして改めてメディアとして情報発信を行っています。いまや“インターネットニュース情報源”としては、各情報源である報道機関のサイトを差し置いて大きな存在感を発しています。

 また海外では、上記のようなビッグネームとは別に、ブティック型(専門分野型)のアグリゲーションメディアが発達しており、IT(テクノロジー)分野では「Techmeme(テックミーム)」や「Mashable(マッシャブル)」が、また、ジャーナリズム分野では「Mediagazer(メディアゲイザー)」や「Poynter.(ポインター)」など多士済々です。

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藤村 厚夫 Atsuo Fujimura

メディアプローブ株式会社 取締役
1954年生まれ。法政大学経済学部卒。株式会社アスキーにて月刊誌の編集長など歴任。その後、ロータス株式会社(現日本IBM株式会社)でマーケティング本部長等を歴任。2000年に株式会社アットマーク・アイティを創業。IT技術者向けのオンライン専業メディア「@IT」を開設。合併によりアイティメディア株式会社代表取締役会長に。現在、メディアプローブ株式会社にて新規事業を担当。
執筆中のブログ:Blog on Digital Media

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