抜く前に知っておきたいコルク栓の秘密

男と女のワイン学(レッスン10)

2012.04.17(Tue) 平野 美穂
筆者プロフィール&コラム概要

コルク栓をスマートに抜くには

 ワインを飲む時の最大のパフォーマンスは抜栓(ばっせん)の瞬間です。ポンと抜ける時の高揚感を味わった後に、長い間封印されていたワインの香りが一気に広がる悦びを感じたことはありませんか。スマートに抜栓できる男性は、それだけで紳士に映るから不思議です。フランスでは、コルク栓をカバーしているキャップシールの剥がし方で育ちが分かるとも言われている程。日本人の箸の持ち方に共通するマナーの1つでもあります。

 コルク栓を抜くのが難しいと緊張される方も多いでしょう。確かに、斜めにスクリューが入ってコルクが折れたり、乾燥してびくともしないコルク栓に遭遇する人もいます。

ワインとは切っても切れない関係にあるコルク

 王道は、キャップシールを美しく剥がせるナイフが付いたソムリエナイフを使うことです。テコの原理を利用して女性の力でもコルクが簡単に抜けるように設計されています。

 スクリューがコルクに斜めに入ってしまわないか不安な方は、バタフライ型が簡単でお勧めです。垂直にスクリューが入るよう設計されていて力を要せず抜栓できます。

 なにより大切なことは、コルク栓の状態を整えることです。コルクの乾燥を防ぐために、ワインは横に寝かせて保管しておきます(ヴィンテージワインは飲む2~3日前から澱を沈めるために立てておきます)。これでかなりの確率で、抜けないコルクを避けられます。

 ポイントは焦らず、ゆっくり抜くことです。万が一失敗してしまったら、金属製の串を2本斜めに刺してゆっくり抜いてください。コルクがボロボロになってしまっても、あきらめてはなりません。コルクを瓶の中に落として、漉してデカンタージュ(専用の器にワインを瓶から移すこと)すれば、コルクをほとんど取り除くことができます。

 逆境はチャンスです。慌てず対処できたら、かえってあなたの株も上がるというもの。ワインの味を最後につくるのは自分だというくらいの気概で抜栓を楽しんでください。

 あなたの堂々とした姿に、女性は安心感を覚えてお酒が進んでしまうことでしょう。生ハムを肴にドングリの話を添えれば、五感を刺激されて、あなたの印象はさらに強くなるに違いありません。

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ワインライフプロデューサー。仏留学中にワインに魅せられ、仏ワインの輸入商社を経て現在はセミナーや講演等を中心に活動中。多様性のある日本の食卓や日本的なライフスタイルに合わせて、手軽に採り入れられる「ワインのある生活」を提案している。JSAワインエキスパート、WSET ADVANCED。東京下町育ち。


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