(英エコノミスト誌 2012年1月28日号)
中国共産党は民間部門で影響力を拡大しようとしている。その方法とは。
中国共産党は民間企業の内部に「細胞」と呼ばれる党機構を組織してきた〔AFPBB News〕
多くの都市生活者は「コスモポリタン」「GQ」「ヴォーグ」といった欧米の雑誌の中国語版を貪り読んでいるが、共産党幹部の中には、今なおもっと重苦しいタイトルの雑誌を愛読している人がいる。
12月には10人余りの党幹部が「非国有企業における党建設」という魅惑的な雑誌の発行1周年を祝うために、中国東部の杭州市に集まった。ある党幹部は、同誌は初年度に「見事なポーズを取った」と語った。
この雑誌は、タイトルが示唆している通り、成長する民間部門の内部で共産党がいかに影響力を維持するかという厄介な問題を取り上げている。
もはや共産主義ではない民間企業に影響力を振るう方法
このテーマは、現在、中国社会の根幹に横たわる最も深刻な矛盾の一部を明らかにしている。共産党はどうすれば、イデオロギーの観点から見て、もはや共産主義ではない場所に対する影響力を維持できるのか?
1990年代に膨大な数の国有企業が閉鎖されたことで、共産党の草の根拠点は粉砕されてしまった。この10年というもの、秘密主義の党の中央組織部(総勢8000万人の党の人事問題を扱うが、電話番号は一切記載されていない)の優先事項は、民間企業、つまり公式文章が言うところの「新経済組織」の中で党細胞を組織することだった。
1999年時点では、民間企業のわずか3%しか党細胞を持っていなかった。今は国の統計で13%近くに上っている。沿海部の浙江省は、従業員が80人を超えるすべての民間企業が支部を持っていると主張する。
党幹部らの考えでは、民間部門に支部を設置することには、かつて革新的だった共産党が今でも人民と接触していることを証明する以上の目的がある。党としては、折しも社会が急激に変化し、騒乱が発生している時に、新たな党支部が安定を強化し、党が潜在的なトラブルを把握しておけるようにすることを期待している。
民間企業の経営者の中には、少なくとも3人の党員が必要な党細胞の設立を奨励する人もいる。彼らは地元官僚の機嫌を取るためにそうしている。
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