2011年の北米新車販売で大きく売り上げを減らしたトヨタとホンダ。両社は競ってハイブリッド搭載車(HV)を開発して北米市場での主力商品に据えてきたが、これが惨憺たる結果になったことは前編で触れた。

 今回は欧米メーカーが開発に邁進するダウンサイジングされたエンジン技術について、足元の動向を追う。

 なお本稿は、あくまでも市場の大きな潮流についての考察であり、詳細な技術論については他稿にお任せしたいと思うので、予めご了承いただきたい。

かつて高級車の証しは大排気量だった

 「ウチのクルマ、排気量は2000ccだ」「ウチは2600cc」・・・。

 筆者が子供の頃、昭和40年代から50年代にかけ、親戚の悪ガキ連とこんな会話を交わしたことを鮮明に記憶している。それぞれの親は町工場の社長。内外のお客様を送迎するために、それぞれの家庭にはトヨタ自動車の「クラウン」や日産自動車の「セドリック」があった。子供心にも、それぞれの優劣の重要な目安は排気量だった。

 閑話休題。

 読者がクルマを購入する際の目安はなにか。最近であれば燃費性能が先頭にくるはず。ただ、小型車、中型車、あるいはプレミアムクラスといった車格から選ぶ際に、それぞれの排気量が重要な要素になっているのではないだろうか。

 トヨタの「ヴィッツ」や日産の「マーチ」ならば1000~1200cc、「マークX」や「スカイライン」ならば2500cc、それ以上の高級車と呼ばれる車格ならば3000cc超、といった具合だ。

 だが、この目安は最近の欧州車にはほとんど当てはまらない。