米国のメディア界では、インターネット上のスポーツコンテンツがますます存在感を増している。ブロードバンド環境が整い、これまで大手マスメディアが独占していた役割の相当部分を、大リーグ(MLB)などスポーツコンテンツホルダー自身が担えるようになったからだ。
スーパーボウルの視聴者数、米テレビ史上初の1億人突破〔AFPBB News〕
いつの時代も米大手メディアにとってスポーツは「キラーコンテンツ」であり、スポーツ好きの国民の興味や関心を惹く最大のメディアジャンルに位置付けられてきた。
例えば、2010年2月7日に行われたプロフットボール(NFL)決勝戦「スーパーボウル」のテレビ視聴者数は1億650万人。ドラマやニュースなどあらゆるジャンルを通じ、米テレビ界で史上最高を記録した。
新聞はスポーツセクション、ラジオ・テレビはスポーツの実況中継やトークショー、ニュース番組を通じて、読者・聴取者・視聴者に広告メッセージを伝達する。それにより最大多数に大量消費を促すという、米国流資本主義の大命題を達成してきた。
ネットバブル最盛期、続々登場したスポーツ関連サイトだが…
ところが、インターネットの急速な発展が既存メディアのビジネスモデルに一大変革をもたらした。
ネットバブル華やかなりし2000年前後、市場であり余ったカネを吸収しながら、各メディアは採算度外視でネット上のスポーツビジネスの拡大を競い合った。そして、「CBS-SportsLine」「ESPN.com」「CNNSI.com」などが登場した。その主な目的は、サイトへのアクセス頻度を高め滞在時間を長くすることにあり、「秒進分歩」のアプリケーション技術を貪欲に吸収していった。
しかしながら、ネットバブルはあえなく崩壊。残念ながら同時に、バラ色の未来が約束されていたはずのスポーツコンテンツのネット展開もしぼんでしまった。当時はまだコンテンツへの有料アクセスに対する消費者の抵抗感も大きく、ネット上のスポーツビジネスの更なる発展はブロードバンド時代を待たざるを得なかった。
バブル崩壊後も生き残ったオンライン・スポーツメディアは、資金力の豊富な大手マスメディアか、大量のトラフィックを持つポータルサイト企業を背景にしたものだけとなる。
例えば、バブル期にネットベンチャーとして注目された「rivals.com」は、ニッチなスポーツファンの要求に応えようと、ネット上でユニークな情報提供を行っていた。
2007年、Yahoo!Sportsに9800万ドルで買収された後も、このサイトは順調に発展を続けた。2009年1月のユニークユーザー数は1150万に上り、掘り下げた内容を有料で提供する課金ビジネスモデルも採用している。
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