「所作」とデザートワインで株を上げるクリスマス

男と女のワイン学(レッスン2)

2011.12.19(Mon) 平野 美穂
筆者プロフィール&コラム概要

 分かりやすいのがワイングラスの扱い方です。

・ワイングラスは脚の下方を持つ。

・ワイングラスを回すなら反時計回りで(右利きの場合)。

・シャンパングラスは回さない。

 たったこれだけですが、スマートで優しい印象を与えることができます。これらの所作にはすべて、ワインや一緒にグラスを交わす人への配慮があるからなのです。

・ワイングラスの脚の下方を持つのは、ワインの温度を掌の体温で上げないため。

・ワイングラスを時計回りに回すのは、遠心力で誤ってワインがこぼれても、相手でなく自分にかかるようにするため。

・シャンパングラスを回さないのは、グラスを回すことで酸素が入ってせっかくの泡が消えてしまうのを防ぐため。

 ワインの味わいを損なわない、かつ、目の前にいる相手への優しさを凝縮したものが所作に表れます。

シャンパングラスは回さないようにしましょう。
photo by:mayuki(photost.jp)

 たかが所作と侮ることなかれ。数年前に、相手の男性のお蕎麦の食べ方が汚いことを理由の1つに挙げて、婚約を破棄した芸能人だっているのですから。

 逆に無粋なのは、飲んだワインがいかに高級であるかを語り、自慢すること。男性が知識と経験を誇りたいのは理解できますが、かえって逆効果だったりします。付き合った女性のことを、同じようにひけらかしているに違いないと思われてしまいます(心当たりありません?)。

 特に今は、つながりや温かさが求められている時代です。「目の前のワインが大切に扱われていると、自分も大切に扱われている気がしてくる」と言った知人がいます(確かに・・・)。

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ワインライフプロデューサー。仏留学中にワインに魅せられ、仏ワインの輸入商社を経て現在はセミナーや講演等を中心に活動中。多様性のある日本の食卓や日本的なライフスタイルに合わせて、手軽に採り入れられる「ワインのある生活」を提案している。JSAワインエキスパート、WSET ADVANCED。東京下町育ち。


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