(2010年3月13/14日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
金融業界の記憶に刻まれるリーマン・ブラザーズの破綻劇。調査報告書が明らかにした内実は・・・〔AFPBB News〕
2008年9月15日という日付は、金融業界の記憶にしっかり刻み込まれている。米リーマン・ブラザーズが破綻したこの日、過去数十年間で最も深刻な金融危機は転換点を迎え、資本市場がパニックし、国際貿易が事実上凍りついたからだ。
同社が世界的な有力投資銀行の座に登りつめ、そこからあっという間に滑り落ち、大変な被害をもたらす米国史上最大の企業倒産劇へと至った過程を活写した書籍や雑誌記事は、既に数多く発表されている。
しかし、このたび公表された報告書はシカゴを本拠地とする弁護士がこの倒産劇を徹底的に調査し、1年かけてまとめたもので、リーマンを悲惨な運命に追いやった経営陣の失敗、破壊的な企業文化、向こう見ずなリスクの取り方などを白日の下にさらす内容になっている。
2200ページに及ぶ報告書をまとめたのは、リーマン破綻の責任が誰にあるかを調査するよう連邦裁判所から依頼を受けたアントン・バルカス氏。3月11日に公表された報告書は、破綻時のCEO(最高経営責任者)だったディック・ファルド氏をはじめとする幹部たちや、監査を担当していた会計事務所アーンスト・アンド・ヤングなどにも非常に大きな影響を及ぼす可能性がある。
「読んだら気分が悪くなる」調査報告書
だが、報告書はそれだけでなく、ウォール街内部の実情、少なくともウォール街の一部が好景気の頃に手を染めた利益のかさ上げと損失の隠蔽の内実も容赦なく暴いている。
米ウォール街や英シティの大手金融機関は、知らぬうちにリーマンの会計操作に手を貸していた〔AFPBB News〕
これによれば、リーマンは、資産を簿外に移すための「レポ」取引を最後まで続けたウォール街の金融機関の1つだった。ただ、その取引に応じて(気づかなかったとはいえ)同社の不正確な決算報告に手を貸した金融機関が米国や欧州にあったという事実は、金融業界に関心を持つ多くの人をがっかりさせることになるだろう。
たとえ今、金融危機前に行われていた特にひどい慣行の一掃を目指す改革が進められている最中であるとしても、だ。
ウォール街の金融機関のある上級幹部は12日、次のように語った。「報告書を読んでいたら気分が悪くなり、もどしそうになった。この業界には、もううんざりした」
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- 「ストレステスト」
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- 「リーマン破綻調査報告書」
- 「不正会計」
- 「アーンスト・アンド・ヤング」
- 「レポ105」
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- 「米国産業」
- 「リーマン・ブラザーズ」
- 「会計操作」
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