(2010年3月12日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
鏡よ、鏡、彼らの中で一番醜くないのは誰ですか――。これが、筆者が来る総選挙で示される選択肢を検討する時に思うことだ。
客というものが、魚と同じように、3日経つと鼻につき始めるとすれば、巨大な力を持つ英国政府は3期経つとどうしようもなくダメになる。現在の政府がいい例だ。さらに、労働党政権があと1期続けば、同党にとって、1992年にジョン・メージャー氏がニール・キノック氏を破って保守党に予想外の勝利をもたらした時と同じくらい大きな害を及ぼしかねない。
労働党は、この国のためには言うまでもなく、自身のためにも負ける必要がある。
首相に就く前、10年間財務相を務めたゴードン・ブラウン氏には、今の英国の財政問題の責任がある〔AFPBB News〕
より重要なことは、財務相を10年務めたゴードン・ブラウン首相は、今、英国が遭遇している危機に重い責任を負っていることだ。「保守党による好不況の波はもはやなくなった」とブラウン首相は言った。英国は代わりに、労働党による好不況の波を経験したのだ。
政府は、これは世界的な危機だったと主張する。だが、危機以前の景気のピークから2009年第4四半期にかけて英国のGDP(国内総生産)は6%減少し、高所得国のG7の中では、イタリア(6.5%)、日本(6.3%)に続く3番目に大きな落ち込みとなった。
主要国の中でも際立つ財政の悪化
英国の財政悪化は劇的だ。英国の有力シンクタンク財政研究所(IFS)のグリーンバジェットが指摘するように、「英国の2010年の借り入れ水準と2007年から・・・2010年までの借り入れの増加は、国民所得に対する比率で見ると、いずれもG20の中で最も大きくなると見られる」
IFSの報告書はさらにこう続く。「予想される英国の公的部門の債務水準は、2007年から2014年までの間に、日本を除いて、ほかのどのG20諸国よりも速いペース(で増加する)。その結果、英国の債務は2007年にはG20の19カ国の中で10番目に多かったが、2014年までには(日本、イタリア、米国に次いで)4番目に多くなると予想されている」
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