地域ブランド

嗚咽をこらえて機内放送したJAL客室乗務員

「どん底」の時こそブランド再構築のチャンス

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1月20日。そう、日本航空(JAL)が会社更生法の適用を東京地裁に申請した翌日である。この日、私は偶然にも朝イチ便のJAL機に乗って、羽田から高松空港に向かっていた。

 早朝だったためか、あるいは会社更生法の適用申請直後だからかは分からないが、ロビーはなんとなく賑わいがない。乗客も口数が少なくおとなしい感じがする。ロビーの中を通ってチェックインカウンターに向かうと、会社更生法適用申請に関するJALからの「お知らせ」が掲示されていた。

客室乗務員のアナウンスに機内が静まり返った

 さて、飛行機に搭乗し、離陸して5分ほどたった頃だろうか、いつものように客室乗務員による機内放送が始まった。

 「本日は、ご搭乗いただき誠にありがとうございます」という挨拶の後、「弊社日本航空はこのたび会社更生法を申請し・・・」と一連の説明を始めた。

 「これまで以上のサービスをご提供し、会社再建に向けて・・・」ゆっくりと、一言一言をかみしめるように話す客室乗務員の言葉が、やや震えている。

 その客室乗務員を見ると、目を真っ赤に腫らして、涙があふれ出るのを必死にこらえている様子だった。

 挨拶の間、いつもとは違い、機内はシンと静まり、エンジン音だけが響き渡っている。そして震える声の挨拶が終わった後も、その重々しい静けさは続いた。

 もし、誰かが手を叩けば、きっと機内中は拍手に包まれ、「がんばれよ」という掛け声が多く発せられたに違いない。そうなれば乗務員は全員が号泣し、その場にうずくまってしまったに違いない。そんな雰囲気だった。

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