(英エコノミスト誌 2010年1月9日号)
中国は景気後退期に世界市場におけるシェアを伸ばした。シェアは今後も拡大し続けるだろう。
旧来のやり方を変えると決意し、新しい年をスタートさせる人は多い。中国は違う。12月27日、中国商務部副部長の鐘山氏は、世界の輸出総額に占める中国のシェアは増え続けると断言した。
1月11日に発表となる統計では、昨年12月の中国の輸出額が14カ月ぶりに前年比でプラスに転じると予想されている。中国の輸出は2009年通年で17%近く減少したが、他の国々はそれ以上に落ち込んだ。
ドイツを抜き、世界最大の輸出国となった中国

その結果、中国はドイツを追い抜いて世界最大の輸出国となり、1999年に3%だった世界輸出に占めるシェアは10%近くまで跳ね上がった(図参照)。
米国市場では、中国はもっと大きなシェアを握っている。米国では、2009年1~10月に中国からの輸入が前年同期比で15%減少したが、中国以外の国々からの輸入は33%減少し、中国の市場シェアが史上最高の19%まで上昇した。
このため、米国の対中貿易赤字幅は縮小したにもかかわらず、米国の赤字全体に占める中国のシェアは2008年実績の3分の1以下という水準から上昇し、現在は半分近くを占めている。
諸外国との貿易摩擦は激しくなる一方だ。12月30日、米国際貿易委員会(ITC)は、不当な補助金を受けていると裁定された中国製鋼管の輸入に対し、新たな関税を課すことを承認した。これは中国が絡んだ制裁としては過去最大の案件だ。一方、欧州連合(EU)各国政府は12月22日、中国から輸入した靴に対する反ダンピング課税措置を15カ月間延長する採択をした。
外国人は一様に、中国の市場シェア拡大の最大の理由は、北京の中央政府が人民元相場を低く維持していることにあると主張する。
しかし世界的な景気後退の中で、中国の輸出が競合する他国よりも持ち堪えた理由は、ほかにもいくつかある。所得低下は消費者に安い商品への切り替えを促したし、2009年1月に繊維製品の国際的な輸入割り当て(クオータ)が廃止されたことで、繊維市場における中国のシェアは拡大した。
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