(2009年12月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
鉱山会社の幹部ルーカス・ランディン氏は数年前、オートバイに乗ってエジプトのカイロから南アフリカ共和国のケープタウンまで8000マイル(約1万3000キロ)を旅した。ちょうど5週間かかったランディン氏の旅は、いろいろ遠回りして、スーダン、エチオピア、マラウィ、ザンビア、ボツワナなど10カ国を通った。
ランディン氏は、自分が走った道の85%がタールを塗った良質の道路だったことに驚かされた。多くは中国企業によって建設されたものだった。
それは2005年のことだ。以来、アフリカに対する中国の関心は大幅に高まっている。2006年11月には、中国政府が盛大な中国アフリカ首脳会議を開催し、そこでアフリカ大陸の40カ国以上の首脳に「新たな協力の時代」を約束した。サミットを記念して、北京の至るところに巨大な象やキリンの看板が登場した。
急増する投資と貿易
中国政府は、華々しい象徴以上のものを提供してきた。2006年だけでも、中国はアフリカ諸国と総額600億ドル相当に上る貿易協定に調印した。インフラと資源の交換という要素が含まれることの多い投資が、怒涛のようにアフリカに押し寄せた。中国の対外直接投資残高は1200億ドルを大きく超えている。
エジプトで開催されたフォーラムで、中国は100億ドルの低利借款を約束した〔AFPBB News〕
2006年には、中国の最大の石油供給先として、一時アンゴラがサウジアラビアを抜き、現在はアフリカ諸国が中国の石油輸入の30%近くを占めている。
中国の関心が石油と鉱物に限られているわけでもない。預金量で世界最大の銀行、中国工商銀行は、南アフリカ共和国のスタンダード銀行の株式20%を56億ドルで取得した。つい先月は、また別の中国アフリカ・サミットがエジプトで開催され、そこで中国は100億ドルの新たなアフリカ向けの低利借款を約束した。
それ以外にも中国は、輸出品の60%に関して関税を撤廃することや、一部の国の債務を免除することも約束した。アフリカと中国との貿易は既に飛躍的に増加している。昨年は前年比40%増の1070億ドルと、2000年実績の10倍に増えた。
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