まちづくりの哲学

「映画」のような映画祭の幕が閉じた

周南のまちに生まれた数々の絆

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11月21日午前9時45分、オープニングセレモニー開始。「本番、よーいスタート!」。佐々部清監督の力強いかけ声で、ついに映画祭本番の幕が上がった。

 休日の朝、商店街を歩く人、人、人。これまで見たこともない光景。そして、どの会場も客席は人で埋め尽くされた。

 小さなまちだから、3日間で延べ2000人集まれば大成功と思っていた。ところが、ふたを開けてみると、なんと3000人もの人が集まってくれたのだ。

 多くの人が映画館を目指して来てくれる。ところが、商店街の映画館は隠れ家的な存在になってしまっていて、地元でも知らないという人がいるくらいだ。悲しいことだが、大通りに出て道案内をすることにした。

 私も実行委員長として終始バタバタしていたが、時々外の通りに立った。そうすると、偶然にも日頃お世話になっている人に出会えたり、東京、宮城、鹿児島といった遠くから来ていただいた方に出くわすことができた。

 まちの人も遠くから来てくれた人も、皆一様に「楽しみにしている」と声をかけてくださった。その声と笑顔のおかげで、3日間緊張感を持ってやることができたと思っている。

 期間中は毎朝ミーティングを開き、実行委員のメンバーはもとより、ボランティアの方にも「おもてなしの心」を徹底してもらった。まちのゴミ拾いも継続した。

来館者と語り合うイベントがつくる独特の雰囲気

 それにしても映画祭というのは独特の雰囲気がある。それはおそらく単に映画を上映するだけでなく、お客さんとの触れ合いがあるからだと思う。特にゲストを迎えてのイベントでは、客席と出演者、スタッフが一体となる。

 初日の「哲学カフェ」イベントでは、「映画とは何か?」をテーマに語り合い、客席からたくさんの名言が生まれた。「映画は生活を映してくれる」「映画は現在、過去、未来の投映だ」「映画の行間を読む」「目が見えなくても、耳が聞こえなくても映画は楽しめる」・・・。

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