ウォール街は、JPモルガン・チェースとゴールドマン・サックスの「2強時代」に入った。
金融2強時代に。ニューヨークのJPモルガン(上)とゴールドマン・サックス(下)〔AFPBB News〕
2009年7~9月期の純利益は、JPモルガンが前年同期比6.8倍の35億8800万ドル(約3300億円)。ゴールドマンは31億8800万ドル(約2900億円)で、決算期を変更したために単純比較はできないものの、昨年6~8月期の3.8倍に拡大した。両社とも前期(4~6月)の勢いをそのまま維持した。
時価総額でシティグループをしのぐ米銀ウェルズ・ファーゴも純利益32億3500万ドル(約3000億円)を確保して、JPモルガンとゴールドマンに肩を並べた。だが、2強との体力差は隠せない。
長引く不況で、ウェルズの不良債権は1年前の4.2倍(208億6900万ドル)に膨れ上がった。JPモルガンの不良債権も増えたが、前年比2.6倍と伸びは相対的に緩やかで、177億6700万ドルにとどまっている。一方、ゴールドマンは不良債権を生み出す商業銀行業務を本格展開していない。
2強に対抗できるのは、総資産2兆ドル規模を誇るバンク・オブ・アメリカとシティのはずだが、冷や飯食いの生活にどっぷりと浸かったまま。ともに450億ドル(約4兆1000億円)もの巨額公的資金を抱え、経営の自由度を奪われているからだ。
バンカメは3四半期ぶりに赤字に転落し、3分の1を国有化されたシティは前期比98%の大幅減益。シティは、公的資金注入の見返りとして米政府に発行した優先株への配当を差し引くと赤字に陥ってしまう。
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